概要
虫プロダクション株式会社(新虫プロ)初にして、今のところ唯一のテレビアニメシリーズ。
人体に救命艇をミクロ化させて治療しながら「命とは何か」というテーマに関わっていく作品。
(ミクロの決死圏のような内容だが、この展開は元々鉄腕アトムの1エピソードが元になっている)
医学博士でもある手塚治虫が原作ではなく企画・監修として本作に関わっており、毎回番組の終わりに「手塚治虫のミニミニトーク」という舞台となった人体の器官と生理学の働きについて説明する実写コーナーが設けられていた。
(原作ではないので本作は手塚作品としては微妙な立ち位置となっている。版権の問題はないが)
医療機器メーカーのテルモが同社初の30分番組一社提供となり、「テルモ ファンタジーワールド」という放送枠が設けられたが、裏番組が「うる星やつら」だったことから視聴率は苦戦。TV放送は短縮して第24話にて終了、後にビデオにて未放送の第25話・26話による真の最終回が収録され、TV放送版は幻となっている。
物語
2119年、宇宙生命探査船グリーン・スリーブス号は移動惑星「X23」に遭遇。X23が通過した他の惑星で相次いで高度な文明を持った生命体が滅亡した痕跡も発見されたため、世界連盟はグリーン・スリーブス号にX23の破壊を命令するが、隊長スギタ・イサオはこれを拒否し、交信を絶った。
2年後、ナギサ・シティに住むイサオの長男・ススムは父の友人で総合健康科学研究所『フェニックス・タワー』所長であるドクター・ミヤから特殊医療部隊「ホワイトペガサス」への入隊を要請される。
ナギサ・シティでは原因不明の体調不良を訴えて倒れる住民が続出しており、ホワイトペガサスは特殊体内突入艇「ワンダービート」をミクロ化して患部に注入し治療を行うのである。
しかし彼らが潜入した人体には「X23」に棲む異星人ヒュー(ビジュール星人)が「生命元素」なる物質を求めて侵攻していたのだった。