概要
エルディア帝国の元貴族であり、救世主の末裔と称されるタイバー家の現当主のエルディア人。
交友関係は非常に幅広く、他国の様々な大物や要人に顔が効いている。
同時に現在のマーレ国の影の統治者でもある。
自身を「たまたま順番が回ってきただけの男」と称し、レベリオ収容区にて、タイバー家の歴代当主達が代々戦鎚の力と共に受け継いできた、巨人大戦の真相とエルディア人の歴史を語り、パラディ島に住む壁内人類へ宣戦布告するも、その直後エレン・イェーガーに食われてしまう。
家族に父と母と妹、妻と子供達がおり、本来は彼が継承するはずだった戦鎚の巨人は彼の妹が継承している。
自分の代わりに「戦鎚の巨人」を継承した妹に対しては、「これがお前を犠牲にしたケジメだ」と兄としての罪悪感と、当主としての使命感を持っている。
またエレン達、パラディ島の勢力が潜入していることや自分を狙ってくることは実は最初から知っていたが、あえて自分自身とレベリオ区や自軍の腐敗した上層部を犠牲として差し出す事で、テオ・マガトを自分が亡き後のマーレ軍のトップになるように仕向けて軍や国の再編をすると同時に、この件で一気にパラディ島への憎悪を集めて各国を統合するという計画だった。
この計画の為にマガトに接近して手を組んでおり、このような計画を実行する自分達を「悪魔」と自嘲していた。
実際は...
一見、「マーレは世界を救おうとしたが、パラディ島で返り討ちに遭った」かのように見せているが、レベリオの演説は時系列を崩しており、事実は少し違う。
彼(もしくはタイバー家の前当主)が「壁の王は平和を望んでおり、地ならしが発動されることはない」という事実を知った上で、「世界から地ならしの脅威を取り除く」という名目で行われた9年前のマーレによるパラディ島攻撃を黙認したことにはかなり問題がある。
マーレ軍元帥のカルヴィが壁の王の言葉の続きを知っていたかは不明だが、マーレの影の統治者であるタイバー家がその事実を知っていたことで、最初の超大型巨人襲来は一方的な侵略行為だったことになり、国家としての責任が生じる。が、結果として、「パラディ島内部で始祖がその力を行使出来る王家以外の者に渡り、地ならしの脅威が現実となった」ということが判明したため、まるで第一次戦士隊派遣に正当性があったかのように見せているが、それは完全な後付けである。