MS-10ペズン・ドワッジ(PEZUN DOWADGE)は、プラモデルを中心として展開される予定であった企画『MS-X』に登場する、架空の軍事計画。
一年戦争末期に劣勢となったジオン公国軍の生産工場があったとされる小惑星ペズンにおいて企画・立案された、ペズン計画によって開発されたモビルスーツ(MS)。
機体説明
ジオン公国軍の試作型局地戦用モビルスーツ。
本機はペズン計画と言われたジオン軍の一年戦争末期の新MS生産計画によって生み出された試作MSの一つである。
型式番号がMS-10のため、ドム及びリック・ドムの発展型と考えられている。
ドワッジの名称を有する機体には他にも同じくドム系列であり陸戦用のMS-09Gがあり、この混同はドワッジの名称がドム系列の次期MSとして用意されていたためと推測されている。
本機はMS-09Gと区別をするためにペズン・ドワッジと呼ばれることが多い。
もともと陸上用に開発されたドムを宇宙空間で使用できるように改良したリック・ドムはそれなりの戦果はあげたものの、ドムに比べ稼働時間が大幅に制限されるなど問題は残っていた。
そのためリック・ドムの発展型として宇宙用に再設計された。これまでのドム系列の特徴である重装甲、重火器装備に加え、その重装甲を生かした対MSの白兵・格闘戦も考慮しており突撃型ともいわれる。
ドワッジは特徴的な三角の頭部を持ち、ドムの特徴であった十字型のモノアイスリットは逆丁字型に改められた。
前腕部には格闘戦を考慮した三連スパイクを装備する(MS-08TXイフリートに類似の装備)。
背部のスラスターは3基に増設され、腰部にも外付けで2基のスラスターを装備する。
武装は固定武装としてヒート・サーベルを装備。
リック・ドムとは異なり腰部に水平に装備する。
携行武装として改良型のジャイアント・バズ、及び8連装420mmロケット砲がある。
更に、ビーム・キャノンも用いることができるが、ジェネレーター不足のため、2機1組となって運用するものであった。
なお、左胸部にはドムにおける拡散ビーム砲とおぼしき形状が見受けられるが、これが同様の武装であるかどうかは明らかになっていない。
機体データ
型式番号 MS-10
所属 ジオン公国軍
建造 ペズン工廠
生産形態 試作機
全高 18.9m
重量 61.4t
武装 ヒート・サーベル
ジャイアント・バズ
8連装420mmロケット砲
ビーム・キャノン