カカカッ、人の縁とは、つくづく面白い!
概要
CV.金尾哲夫
わずか一代で葦名を国盗りで手に入れ、葦名家を興した隻眼の老人。
『剣聖』の字で呼ばれ恐れられる戦士。そして他国にも名を轟かす葦名流、その始まりは彼の戦いの歴史、斬って斬って斬りまくりそして勝利し続けてきた人生そのものである。
またかなりの酒豪であり、どぶろくが好物。
豪放磊落な性格であり、やってきた狼にどぶろくを褒美として取らす、道場に立ち寄って侍達を一人残らず倒していくなどかなり豪快。
隻腕になった主人公・狼を「隻狼」と呼ぶ。
「迷えば敗れる」という彼の発言は、あらゆる意味で作品を象徴している。
軌跡
一心が病床にある間、孫の葦名弦一郎が葦名家を統率し、敵を退けるため、異端の力を利用しようと計画する。
葦名は、古い土地であり、数々の不思議な力が伝わっているが、どれも人間の手に負えるものではなく、理を歪める危険を孕んでいる。その一つが人間を不死に変える能力を持つ竜胤の御子であり、弦一郎は竜胤の御子、九郎に協力を強要する。
しかし九郎が竜胤の力を危険視し、使うべきではないと考えていたため計画は難航する。また同じく竜胤を危険視していた一心も部下の忍びを走らせ、九郎を救出しようとしている御子の忍、狼(隻狼)を葦名城内に手引きし、弦一郎を妨害させる。
劇中で入手出来る酒を渡すと葦名と葦名に縁ある者にまつわる話を聞ける。
酒を手に入れたら昔話を聞きに行くのも良いだろう。
物語終盤に差し掛かると声に余裕が無くなり、ますます気力で保っている状態となる。
そして遂に……
以下ネタバレ注意
憐れな孫の…最後の願いじゃ
儂はこの葦名を、黄泉還らせねばならん
故に隻狼
お主を、斬るぞ
本作最後の敵として登場。
不死斬りのもう一振り「開門」を手にした弦一郎との闘いを征した狼の前に立ちはだかる。
弦一郎の願い、葦名の黄泉帰りを果たす為、剣聖 葦名一心として。
開門の力によって全盛期の姿で蘇っており、更に不死と化している。
体力ゲージが3つもあり、その前に弦一郎戦もある事から闘いは長期戦となる。
第1段階では弦一郎が持っていた黒の不死斬りを手に闘う。
一文字・二連や十文字など葦名流の技を使用し、全盛期なだけあって技の一部が強化されている他、彼が編み出した魔技である『飛ぶ斬撃』、秘伝・竜閃をも放ってくる。
素早い斬撃と所々の重い一撃を組み合わせたその戦闘スタイルは、SEKIROのボス戦の総復習して更に極める形となる。
この形態でも十分強いが、剣聖 葦名一心の真の強さはここからである。
血が、たぎって来たわ!
行くぞ、隻狼ぉっ!
体力ゲージを1本削ると第2段階に突入。
ここからが剣聖 葦名一心戦の本番であり、地面から鬼刑部に譲り渡した十文字槍を引きずりだし、黒の不死斬りとの異形の二刀流へと変わる。彼の真の強さはあらゆる強さを飲み込み、それを昇華することにあるということを文字通りこちらに叩き込んでくる。
また、この形態からは遠距離からの銃撃も使用する様になり、隙が無くなっている。
槍と刀による連続攻撃が非常に厄介。槍の攻撃範囲が広い上、絶妙に振りが遅いため非常に弾き辛く、刀の素早い連撃との圧倒的猛攻により、一瞬で体幹を奪われ死に至る。
激しい連続攻撃を正確に弾き、槍による突きを見切り、攻めの姿勢で体幹を回復させる間を与えないことが重要。弾けるものは弾き、避けるものは避け、攻める時は攻め、退く時は退くを徹底しつつ、これまで培われてきた知識と経験、技や忍具をフル動員した上で、迷わず前へ進む度胸が無ければ突破は難しい。
更にゲージを削ると第3段階となる。
ステージには暗雲が立ち込め風が吹き荒び、辺りに雷が落ちる激しいものとなる。
基本的な行動は第2段階とあまり変わらないものの、溜めモーションからの発生が早い二連続の秘伝・竜閃や、弦一郎の十八番である巴の雷を槍に纏わせた斬撃が追加される。
雷斬りは直撃すれば打雷状態となり、大ダメージと共に動きも封じられる為、死は免れない。
弦一郎戦と同様、雷返しを確実に決められるか否かが勝敗を分けるであろう。
「迷えば敗れる」という彼の発言通り、剣聖との闘いは迷ってはならない。
見事、血戦を征した先に待ち受ける結末は、プレイヤーの判断に委ねられる…
以下更にネタバレ
お主、愛想はまるで無いが…不思議と憎めぬやつじゃった
梟との会話で竜胤の御子を捨てる選択肢を選んだルートのラスボス。
狼が修羅となる事を察し、それを止めるために剣を向ける。
年老いて病に冒され、既に最盛だった頃の力を発揮することは出来ないもののその実力は本物。
狼の太刀筋を見切って繰り出すカウンターや葦名流の技、一文字・二連や奥義・葦名十文字を織り交ぜた剣撃だけでなく、狼を掴んで床に叩きつける高威力の投げ技など、柔の技も織り交ぜて闘ってくる。
老いた身故に辿り着いた人斬りの境地を見せる。
体力ゲージを1本削ると第2段階に突入。
刀を振り回して床から炎を噴出させた後に近接し、一度に無数の斬撃を繰り出した後に大きく斬り払うという剣聖たる彼自身の名を冠する大技、秘伝・一心を使用するようになる。
さらに一部の技を繰り出す際に刀に炎を纏わせてくるようになり、その場合威力と範囲が上がる。
かつて修羅を斬った一心に、修羅と化した狼の呀が通るかはプレイヤー次第である。
心中、死闘の果て
Ver.1.05アップデートにて、なんと「剣聖・葦名一心」の強化ボスである「心中の一心」が実装された。強化にあたっては複数の新行動が追加された。
- 溜め薙ぎ払い(開門)
第一ゲージで使用する。力を溜めた後、黒の不死斬り「開門」を以て周囲を全力で薙ぎ払う超広範囲、超高威力の超大技。振った瞬間、一心周囲を第一波が薙ぎ、一拍置いてバームクーヘンさながら第二波がさらに外縁を薙ぎ払う。黒の不死斬りに特有の水墨のような軌跡が特徴であり、また紙ふぶきバフのような怨霊耐性のあるもので防御しなければたとえ弾いても貫通ダメージを受けることになる。なお、第一波を弾いて凌ごうとすると極大のノックバックで第二波の範囲内に弾き出され、削りダメージと合わせて難易度と身体力によっては死が確定する。こちらの一文字や不死斬りといった攻撃でも全く怯まないハイパーアーマー搭載技でもある。
しかし如何な大技といえど対処法が無いわけではなく、霧がらすでかわす、鳳凰の紫紺傘で弾く、爆竹で阻止するといった手段がある。
- 差し込み攻撃
第一ゲージで使用する。一心が特殊なガード体勢を取っているときに攻撃されると使用してくる。確定で下段攻撃に派生する。こちらの連撃の合間に差し込むように使用してくるため、通常の一心に慣れたプレイヤーほど虚を突かれるだろう。威力が高いわけではないので、受けてしまってもあわてずに対処しよう。
- 剣槍連撃
第二ゲージ以降で使用する。不死斬りを天に向かって真っ直ぐ掲げるような特徴的な予備動作の後猛進しつつ下段攻撃→十文字槍を振り上げつつ跳躍→溜め薙ぎ払い or 突き攻撃で〆のコンボ攻撃。初めの下段攻撃を跳んでかわしても次の槍が対空攻撃なので空中で弾くなりかわすなりしなければ問答無用で叩き落とされる。〆の攻撃もしっかり見極めなければ大きな痛手を負うことになるだろう。
ただでさえ難敵中の難敵であるラスボスの強化版だけあって苦戦は必至である。しかし、他の強化ボスとは異なり既存のセオリーが十分通用するため、通常の剣聖・葦名一心さえ容易く下してしまう修羅もとい歴戦の狼たちからは「強化ボスの中で一番戦いやすい」などの声も上がっている。
黄泉帰りは、その者の全盛の形を取る
即ち、死闘を重ね、貪欲に強さを求め
あらゆる技を飲み込もうとした一心だ
一心は最期まで死闘を求め、それは叶った
~戦いの残滓・剣聖葦名一心~