概要
名前に「クラウン」とあるが、2001年以降の現行のクラウンセダンはX80型マークⅡ(1988年発売)の派生車種であり、クラウンとは全くの別物。
主としてタクシー、教習車、官公庁の幹部車、社用車など業務用途に用いられ、LPG仕様が主力となる。ガソリン仕様もあったが、2008年に廃止されている。
主に都市部の大手タクシー会社では標準車種とハイグレード車として、中小タクシー会社ではハイグレード車としての投入例が多く、地方ではハイタク兼用車(行灯を外し、メーターやスーパーサインにカバーをかけることでハイヤーとしても運行可能としたもの)として投入されることもあった。
プロパンガス仕様が容易に手に入ることや業務用車としての信頼性の高さから根強いファンも多い。
セダンタイプの車両でフェンダーミラーを装着できる数少ない車種でもあった。
グレードはSuper Deluxe、Super Saloonの2種類。Super Deluxeは木目調化粧パネルを装備するなどよりグレードを高めたGパッケージというものも存在した。
なおSuper Saloonは3ナンバーだが5ナンバーとはバンパーのサイズが違うだけでボディのサイズは全く同じ。
2017年に既存の14代目クラウンシリーズに統合される形で受注を終えた。生産は受注分全車が納入完了となる2018年1月を以て終了。
後継車種はタクシー用途としてはジャパンタクシー、自家用としては14代目クラウンとなる。また官公庁・社用車向けの後継車としてはプレミオが指名された。