概要
CV:永井一郎
猪熊柔の祖父で、劇中で最もインパクトのある人物。語尾に「ぢゃ」が付くのが特徴。1935年から1939年にかけて全日本柔道選手権大会5連覇(自称6~8連覇。気分によって変動)の実績を持つ柔道家。段位は七段(自称八~十段。気分によって変動)。年齢を重ねてもなお、ジョディに戦わずして負けを認めさせ、テレシコワの左腕を極め、男子日本代表選手を投げ飛ばす実力を持つ。また、公式戦で不戦敗を除き一度も負けなかった猪熊柔が唯一投げられまくっている人物である。現在は接骨院を経営、かなりの荒療治をしたり、イモリなどを煎じた怪しげな薬を処方したりするが、松田のバイクによる脚の負傷を2ヶ月で完治させたりと腕は確かなものがある(名刺の肩書を見ると全国接骨医協会の副理事とある)。
柔道をいやがる柔を柔道漬けにさせようと企む策士であり、なにかあっては西海大学柔道部に入れようとしている(その大学には伊東富士子が編入した)。しかし、いざというときには柔の本心を理解している部分もあり、柔道さえ続けてくれれば、別段彼女に干渉したりはしていない。また松田の記事も評価しており、風祭の時みたいに柔に対し「あいつはやめておけ」のような忠告もしていないなど、ある意味松田を認めている人物でもある。
大の目立ちたがりであり、また無欲な柔とは対照的に名誉欲、顕示欲の塊で、なにかとあっては特別解説員と称してテレビに顔を出している。また、戦争勃発のために自分が果たせなかったオリンピックでの金メダル獲得を孫娘の猪熊柔に託しているが、それが原因で喧嘩することもしょっちゅう。
大の健啖家であり、和洋中華にエスニックなんでもござれ、その食べっぷりも豪快。特に玉緒の和食のファンであり、彼女が帰ってくる日は外食はしない。コミックスのカバー裏は必ずなにかを貪っている滋悟郎が描かれている。
名前のモチーフは柔道の祖といわれる嘉納治五郎と東京五輪で金メダルを獲得した猪熊功。道場の一人娘であった牛尾カネコと結婚、一人息子の虎滋郎を設ける。その後、虎滋郎と玉緒が結婚し、一人娘の猪熊柔が誕生している。なお、カネコは柔と顔が瓜二つであり、特別編「JIGORO!」でその姿を拝むことができる(柔は遺影しか知らない)。