コサックダンスは、ウクライナ地方(過去のウクライナ共和国、そして現在のウクライナ)を発祥とする同国の民族舞踊である。もともとはウクライナに侵攻してきたモンゴル軍の武術を受け入れ、それを基にいろいろな変化が加わって現在の型式に定まったものである。
ウクライナ語では「ホパーク」と呼ぶ。
労務者の仕事を求めて集まってきたコサックたちに、足腰の強さを確かめるため踊らせたことから「コサック・ダンス」と呼ばれるようになった。
踊り方など
コサックダンスと言えば、腕組みをしてしゃがんで片脚を前に蹴りあげるポーズを連想する御仁も多いであろうが、これは数あるステップのひとつに過ぎず、ほかにも多様なステップやポーズがある。武術を基にしたのであるから当然ともいえる。
軍事集団であるコサックが鍛錬のため取り入れたものだったため男性の踊りというイメージがあり、実際男性が踊ることが多いが、17世紀に農民の間にも広まると男女による舞踊となり女性パートの踊りも用意された。
伴奏曲としてはウクライナ民謡が好んで用いられる。またロシアではロシア民謡を伴奏にして踊ることも多い。
キャラ付けとしてのコサックダンス
実際はウクライナではあるがロシアを強く連想させる事物のため、創作物では主にロシア系のキャラクターの趣味や特技として使われる。