モサド
もさど
モサドとはイスラエルの諜報機関で、地球上最高の情報網を持つ組織である。
概要
ヘブライ語: המוסד למודיעין ולתפקידים מיוחדים、ラテン文字: HaMossad leModiʿin uleTafkidim Meyuḥadim.
言わずと知れたイスラエルの諜報機関である。イスラエル諜報特務庁と訳される。
アメリカがモサドの情報を欲しがっているのはCIAだと金で情報が転ぶのが原因だからである。
そしてFSBやКГБ以上の実力を持っている事は忘れてはならない。
だが、謎の多い組織で有名であることも事実である。
とはいえ、近年は情報機関にも最低限の情報公開が求められる時勢であり、公式Webサイトも存在する。
任務はもちろん秘密であるが、エジプトやヨルダンとの国交正常化の根回しなど、大っぴらに行いにくい外交活動に功績があった事は記されている。
ベンヤミン・ネタニヤフ政権では、モサドのヨシ・コーヘン長官が外遊に随行するなど、以前に比べて表だった外交活動が増えた。
採用方法について。
採用方法は謎が多いが志願制を採用しておらず、適任者を3~4年で身辺を調べて合格したら採用する方針を貫いている。
その他。
モサドは皆をイスラエルの地に戻す事を前提としており、モサドの殉職者を1人だけ覗いて自国に連れ帰した実績がある。
イスラエル国内の評価。
イスラエル国内の評価は、存外高くないという(辻田俊哉「モサド 失敗の系譜」 立山良次編著『イスラエルを知るための62章』p207-211)。これは、モサドの活動が、基本的に非合法であるからで、成功したからといって大っぴらに称賛する事は憚られる(例:要人暗殺)仕事が多いからである。
モサドが話題になるのは、任務が失敗して非合法活動が明るみに出た結果、マスコミや第三国などから責任追及をされる事例が多い。するとイスラエル国民には失敗例ばかりが印象に残ることになる。