パットン戦車
ぱっとんせんしゃ
アメリカ陸軍の『ジョージ・パットン』よりネーミングされた戦車のシリーズ。
パットン戦車
アメリカ陸軍に採用された戦車、M46、M47、M48、M60の愛称。
M46
1949年制式採用。
山岳地での機動性に問題があったM26「パーシング」のエンジンとトランスミッションを交換し、排煙機とマズルブレーキを改良した。
朝鮮戦争の後期に投入され、アメリカ陸軍では1957年に退役。
M47
1951年制式採用。
M46の車体にT42の砲塔を組み合わせたもの。M36 90mm戦車砲を搭載。
砲塔の設計に問題があったためM48に更新されたが、同盟国には広く供与された。
M48
1953年制式採用。
運転席の中央配置、補助運転席の廃止、新型の砲塔、サスペンションの改良が行われた。
初期型はガソリンエンジンだったが、発火しやすいためディーゼルエンジンに換装された。
改修により次世代戦車のM60戦車と同等の仕様となったものも存在する。
M60
1959年制式採用。
M48をディーゼルエンジン、主砲をM68 105mm戦車砲(イギリスのロイヤル・オードナンスL7)に換装したM60A1とM60A3、M162 152mmガンランチャーを積んだM60A2がある。
一般にパットン戦車と呼ばれるが、正式な愛称ではない。
次期戦車配備までのつなぎの予定だったが、西ドイツとの共同開発計画(MBT-70計画)が失敗したため、アメリカ陸軍では改修を受けながら湾岸戦争まで使用された。
供与された多くの国で、現在も現役である。