概要
「SAMURAI SPIRITS(2019)」に登場するキャラクター(ラスボス)で、名前の通り、源義経の恋人の静御前がモデル。生前の負の感情(怨念)により誕生した存在である。
2本目以降のBGMのコーラスや撃破後デモのセリフとして、モデルの人物が詠んだ和歌が引用されている。
鞍馬夜叉丸との会話では「貴方を待っていた」というセリフがあるが、おそらく義経の面影を彼に見たものと思われる。
バトルでは、周囲に幾多の扇子が彼女の周囲を舞っている。正装姿では受けるダメージが小さい+スーパーアーマー状態(攻撃を受けてもお構いなしに反撃可能)だが、ある程度受けると透明な全裸状態になり、その状態で全体力の3~4割ほどのダメージを受けると、元の正装姿に戻る、という流れを繰り返す。
ちなみに、武器飛ばし技や秘奥義なら、彼女の正装姿を一発で解除可能。逆に、全裸状態でそれらの技を当てると一発で元に戻ってしまうので、他の攻撃でダメージを与えてから使うと良い。
1戦目では顔を隠した状態で現れるが、1本取られると素顔を曝け出し、鼓を叩いては更に扇子を出現させる(鼓を叩く際、顔面が骸骨の様に不気味になる)。
一本取られた状態になると、開幕時に武器飛ばし技をすぐに撃ってきたり、秘奥義を使ってくるというラスボスらしい豪快な性能に変化する。特に、一本取られた次のラウンドの開幕時には、武器飛ばし技(極太・多段ヒットのビーム)を必ず撃ってくるので、必ずガードすること。これを食らうと苦戦必至。
撃破された後は生前を思わせる柔和な笑みを浮かべ、プレイヤーキャラに礼を言いながら浄化されていった。
シリーズとしては羅将神ミヅキ以来の、女性ラスボスである。特殊な技(能力)を持つ点も共通だが、ミヅキが『相手を不利にする技』を用いるのに対して、静御前は『自分自身を強化する能力(ただし制約あり)』である。
余談だが、『真説サムライスピリッツ武士道烈伝』には、『暗黒神アンブロジァが、義経の魂を「天草四郎時貞に恋焦がれていた娘の肉体」に定着させ復活させたキャラ』である、牛若姫が登場する。つまり、静御前にとっては『自分の恋人の魂が女の子の身体に入って復活した存在』なのだが、もしも静御前が牛若姫と遭遇したら、どうなってしまうのだろう……?