光の創造神ホルアクティ
ひかりのそうぞうしんほるあくてぃ
概要
CV:深見梨加
遊戯王原作及びアニメでは「ファラオの記憶編」の最終決戦で登場。
アテムがファラオの名の下に三幻神を束ねることで誕生し、大邪神ゾーク・ネクロファデスを一撃で粉砕して宿命の戦いに終止符を打った。
三幻神とは異なり会話が可能で、アテムに友と仲間の存在こそがゾークを倒せる力だったのだと語りかけた。
技名は「光創世(ジェセル)」。
ちなみに史実のアテムはホルアクティを召喚できていなかった(闇の大神官との対決ではオベリスクの巨神兵のみを使用しており、またゾークも史実では完全復活はできていなかった)。アテムが現在の仲間たちとの結束の力を発揮できたからこそ闇RPG内でホルアクティ召喚に成功したわけである。
原作やアニメではカードとして登場したわけではなく、文字通りの神そのものというべき存在である。
原作者の高橋和希氏によると「母性」を象徴したキャラクターらしい。
尚「ホルアクティ(Harakhti)」の原義は昇る太陽が神格化されたエジプトの神で、天空と太陽の神ホルスの姿の一つとされる。
効果テキスト
効果モンスター
星12/神属性/創造神族/攻 ?/守 ?
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上の、元々のカード名が「オシリスの天空竜」
「オベリスクの巨神兵」「ラーの翼神竜」となるモンスターを
それぞれ1体ずつリリースした場合のみ特殊召喚できる。
このカードの特殊召喚は無効化されない。
このカードを特殊召喚したプレイヤーはデュエルに勝利する。
解説
遊戯王OCGでは2009年にオベリスクの巨神兵、2010年にラーの翼神竜、2012年にオシリスの天空竜が雑誌付録としてOCG化され三幻神が揃っており、2011年末~2012年初頭に開催されたプレゼントキャンペーンの景品として10000枚限定でこのモンスターがカード化された。
原作終了から実に7年越しのOCG化である。
通常召喚不可能、戦闘能力皆無である代わり、三幻神を生け贄とすることでフィールドに現れ、無条件で勝利できるテキストを持つ。
エクゾディアなどと同様にこのテキスト内容は効果ではないため、ルール上いかなる効果でも無効化することはできず、フィールドに出た時点で勝利確定であるため戦闘を行う必要性がなく、攻撃力・守備力は意味を成さないと言ったほうが正しいだろう。
三幻神は通常召喚のためにリリースが3体必要な重いモンスターなので、これらをデメリットは承知のうえで特殊召喚して一気にフィールドに揃えるのがこのカードを運用する上での基本戦術となる。
恐ろしく重い三幻神+このカードがデッキに入ると余計事故要因になるが、ロマンの前には瑣末な問題であろう。
ただしここでネックとなるのがラーの翼神竜の存在。
そう、OCG版のラーの翼神竜は特殊召喚ができないのである。
そのためラーだけは何とかリリース要員を確保しなければならないという余計な手間をかける必要があり、完全に足を引っ張っている。ラーの翼神竜-球体形の登場でラーの特殊召喚不可を無視した特殊召喚が可能にはなったが、(球体形をファントム・オブ・カオスでコピーできるとはいえ)手間がかかるのはご愛嬌。
かつては異次元からの帰還、現在ではソウル・チャージによってラー以外の三幻神とラーのリリース三体(もしくは墓地に球体形がある状態でファントム・オブ・カオス)を帰還・蘇生させて、その後にラーを(特殊)召喚して場にそろえる方法が一番手っ取り早い。
またこのカードと三幻神は高レベルかつ特殊な属性・種族であるためサーチ手段が乏しく、手札に揃えるのも大変。元々の名前である必要があるため他のカードでの代用もきかず、総じてこのカードを主軸に据えたデッキは非常に扱いづらい。なお、属性サポートにおいては神属性専用のサーチカードが出ていたりはする。
そもそも現在、全世界で10000枚しかないこのカードの入手自体が困難であり、実戦向けというよりは記念碑的な意味合いの強いカードである。