ズキュウウウン
おれたちにできないこと
ズキュウウウンとは、キスをする時のオノマトペである。
ジョジョの奇妙な冒険第一巻、愛しのエリナ(文庫版では、侵略者ディオ・ブランドー その②)の最後に登場する表現。
本作における悪役、ディオ・ブランドーは、父親が死亡し独り身に成った後、地方の貴族であるジョースター家に引き取られ、養子となる。
だが、彼はこの家の一人息子で義兄弟であるジョナサン・ジョースターを精神的に追い詰め、自分がジョースター家の財産を乗っ取るという野望を企てていた。
ディオはジョナサンに対し、愛犬ダニーを蹴り上げたり、ボクシングでボコボコな打ち負かすなど、ひどい仕打ちを続けた。
しかし、ジョナサンはかつていじめられているところを助けた少女、エリナ・ペンドルトンと恋仲になり、明るい気持ちを取り戻す。
ディオはこのことを悟り、ジョナサンとエリナを引きはがそうとし、キスをする強硬手段に出る。
このキスをするときの擬音が、
「ズキュウウウン」
なのである。
話は変わって次の回、ディオの取り巻きがこの行動を
「さすがディオ!」
「おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!」
と評している。
スティール・ボール・ランでは
ジョジョの奇妙な冒険第七部、スティール・ボール・ランでは、彼の生まれ変わりと言えるディエゴ・ブランドー(通称Dio)が登場するが、
彼がホット・パンツに対してキスするときも同じ表現が登場する。
ただし、この時の表記は「ズギュウウウン」である。注意されたし。
余談
- 「ウ」の数は3つである。小文字大文字は問わない。(強いて言うなら、見る限りでは3つ目の「ゥ」は小さく見える)
- 作者の、荒木飛呂彦氏は、このような劇中で使われる特徴的なオノマトペに対し、「サスペンス映画で使われるような効果音を漫画にも欲しい」と思ったのが発想の元であるらしい。
さすが荒木先生!おれたちにできない表現を平然とやってのけるッ
そこにシビれる!あこがれるゥ!