概要
若林稔弥氏の作品でパチンコ未経験の主人公あおいがあるきっかけでパチンコにハマっていく様を面白おかしく描いたギャグコメディ。さらにパチンコを通じて知り合った三人の個性的な女子達のパチンコライフも描いていくハートフルパチンココメディ。本編とは別に番外編としてパチンコ解説編がある。実在のパチンコ店の取材内容も話に取り入れている。
登場人物
あおい
この作品の主人公でIT企業に勤務する25歳の女性。基本物静かだが一度熱中したものには傾倒していくタイプでグレーの服に青いジャケットを羽織っている黒髪ロングの女性。
仕事に楽しさを感じつつも最近退屈さも感じてきたある日、偶然帰り道でパチンコ店が目に入る。最初は好奇心からパチンコを始めるも次第にパチンコ沼に自らハマっていく。
そのパチンコを通じて3人のパチンコ仲間と交流を深めていく。自身は周りのクセのあるパチンコ仲間よりかは幾分かは感覚的にまともだと思い込んでいる節があるがほぼ同類である。
基本黙々と打つが蓮チャンや大当たりが出た時の歓喜と快感に満ちた顔が印象的。
作中ではよく当たりを引いており、パチンコを否定していたこととは裏腹に皮肉にもパチンコの才能を開花させていく。
他の三人のことは一応友達だと思っている…らしい。
みどり
あおいの隣でパチンコを打っていた金髪ツインテール女子。明るい性格で上が緑で下が黒のジャージを着ておりリュックを膝に乗せながらパチンコを打っている。
みどりがあおいに話しかけてきたことにより交流が始まった。他人のリーチを応援する癖があるが、理由は本人曰く「他人のも当たったほうが嬉しい」とのことらしい。だが実際は「一日一善」と称して他人のリーチをを応援することに徳を積んだ(つもり)で自身のパチンコの当たり確率を上げようとするゲン担ぎであった。
彼女はそういった一日一善まがいのことをしている自分を『光のクズ』と称した。
かと思えば食費を削ってパチンコにつぎ込んだり、祖母にパチンコの金の無心をしていたことを告白してあおいから『闇のクズ』と罵倒されていた。
ひかる
あおいの隣の台で常に困惑した表情でパチンコを打っているOL。内気で泣き虫な性格。
茶髪のセミロングで白いブラウスの上に黄色いブレザーを着ている。常時敬語で話す。
鼻水を垂らしながら悔しがっている顔が特徴的。4人の主要人物の中で唯一名前に色の単語が入らない。ハズレを引き絶望して泣いているひかるの様を不憫に思ったあおいが自身のパチンコ玉を分け与えたことから交流が始まった。
因みにその時感極まって号泣していた。非常に不安定な精神状態でパチンコを打っており、当たりが出てもどうせ連チャンしないと後ろ向きな姿勢である癖していざ連チャンするとパチンコ台に対して「ザマァですよ」と急に大声でキレ出すという情緒不安定とも取れる描写が目立つ。こんな状態でも打ち続けるのは本人曰くパチンコ以外で他に打ち込めるものがないという理由かららしい。
当たりを引きやすい体質であるが大抵は連チャンせずに終わる。
あかね
水晶玉を持ちながらパチンコ店に入店してきたミステリアスな女性。
赤みの茶髪ボブカットで黒いチャイナ服を着ている。赤いマニキュアをしている。
本業は占い師であり、パチンコはあくまで占いの修行の一環として打っているらしい。
しかし、大当たりした時にガッツポーズをしたりするなど純粋にパチンコを楽しんでいる節が見受けられたりする。こちらも常時敬語で話す。
自身の占いに絶対的な自信を持っており、的中率は自称100%。
性格は掌返しが常のようで自身の水晶の占いが当たらなそうな状況になると水晶占いは本業じゃないと言い出しタロット占いを始めるなど「ああ言えばこう言う」という言葉をを体現している。
あおいからはあかね先生と呼ばれており何かにつけては当たる台を占う代わりに千円を要求したりする。一方で自身の占いが外れた時はよほどのショックなのか終始無言になったりする。
しかし、あおいにフォローを入れられた時にすぐに調子づくなどの図太さも持っている。