概要
若林稔弥氏がDMMぱちタウンにて連載しているWeb漫画。パチンコ未経験からパチ沼に堕ちていく主人公・あおいと、パチを通じて知り合った個性的な女子達のパチライフを描く、ハートフルパチンカスガールズコメディ。
実在のパチンコ店の取材内容も話に取り入れている他、様々な版権もの機種も許諾を取って作中に登場。連載初期は版権上の都合で、知ってる人間が見れば元ネタのわかるパチモノ台として作中に登場していたが、単行本では許諾後のものに修正されている。
本編とは別に番外編としてパチンコ解説編もあり、
単行本は1〜5巻が星海社より発売中。描き下ろし・加筆修正もあるよ! 皆も買って若林先生のパチンコ代を応援しよう!
その他、YouTubeではボイスコミックなども公開中。
登場人物
あおいと仲間達
あおい
CV:芹澤優
「このクズ共より、私の方が負けてるなんて…」
主人公。IT企業に勤務する25歳。基本物静かだが一度熱中したものには傾倒していくタイプでグレーの服に青いジャケットを羽織っている黒髪ロングの女性。
仕事に楽しさを感じつつも退屈さも感じてきたある日、帰り道で偶然パチンコ店が目に入る。最初は好奇心から始めるが、否定的だったのとは裏腹に次第にその沼にハマっていく。
基本黙々と打つが蓮チャンや大当たりが出た時に見せる歓喜と快感に満ちた顔が印象的。作中では当たりを引いた瞬間の姿がその回の山場やオチとなる事も多い。
パチンコで出会ったクセのある仲間(?)達と交流を深めていくが、自身は他の皆よりかは幾分かマシだと思っている節あり。実際のところ沼から抜けられない時点でほぼ同類である。他の三人のことはなんだかんだで友達だとは思っているようで、一緒に食事や旅行に行ったりもする。
パチンコ1周年を迎える頃には100万あった貯金残高を963円になるまで切り崩しながらパチンコを打っていたことが明らかに。本格的にパチンコ依存に陥っている。
自らの情けなさに涙するも結局のところ、純粋にパチンコの楽しさやそして何より気の許せる3人のパチンコ仲間の居心地の良さも相まってパチンコの沼から抜け出せずにいる。それ、共依存て言うんですけどね。
みどり
CV:田中美海
「出た!! パチンコ打つ人は、みんな借金してるという偏見!!」
あおいの隣でパチンコを打っていた金髪ツインテール女子。明るい性格であおいに話しかけてきたことにより交流が始まった。上が緑で下が黒のジャージを着ておりリュックを膝に乗せながらパチンコを打っている。フリーターとしていろんなバイトをかけもちしているらしい。
他人のリーチを応援する癖があるが、理由は本人曰く「他人のも当たったほうが嬉しい」とのことらしい。だが実際は「一日一善」と称して他人のリーチを応援することに「徳」を積んだ(つもり)で自身のパチンコの当たり確率を上げようとするゲン担ぎであった。そういった一日一善まがいのことをしている自分を、クズはクズでも『光のクズ』と称している。
かと思えば食費を削ってパチンコにつぎ込んだり、祖母にパチンコの金の無心をしていたことを告白。あおいからは『闇のクズ』と罵倒された。
なんだかんだでセリフの節々からあおいとは一番仲がいい様子で、パチンコで有り金全てを刷ったことがある過去をあおいに打ち明けたりもしている。
パチンカスの先輩として、あおい(と詳しくない読者)に対するパチンコとその界隈に関するアレコレの解説役を担う事が多い。
ひかる
CV:加隈亜衣
「玉が転がるの見ているだけで、難しいことしなくていいですし」
あおいの隣の台で常に困惑した表情でパチンコを打っているOL。内気で泣き虫な性格。
茶髪のセミロングで白いブラウスの上に黄色いブレザーを着ている。常時、敬語で話す。
鼻水を垂らしながら悔しがっている顔が特徴的。4人の主要人物の中で唯一名前に色の単語が入らない。ハズレを引き絶望して泣いているひかるの様を不憫に思ったあおいが自身のパチンコ玉を分け与えたことから交流が始まった。
因みにその時感極まって号泣していた。非常に不安定な精神状態でパチンコを打っており、当たりが出てもどうせ連チャンしないと後ろ向きな姿勢である癖していざ連チャンするとパチンコ台に対して「ザマァですよ」と急に大声でキレ出すという情緒不安定とも取れる描写が目立つ。こんな状態でも打ち続けるのは本人曰くただ玉を転がしていればいいだけで難しいことをしなくていいパチンコ以外で他に打ち込めるものがないという理由かららしい。
当たりを引きやすい体質であるが大抵は連チャンせずに終わる。
あかね
CV:上田麗奈
「やめる理由より、やめない理由を考え始めたら、もう冷静じゃありません」
水晶玉を持ちながらパチンコ店に入店してきたミステリアスな女性。常時、敬語で話す。
赤みの茶髪ボブカットで黒いチャイナ服を着ている。赤いマニキュアをしている。
本業は占い師であり、パチンコはあくまで占いの修行の一環として打っているらしい。本人曰く「業界ではまだまだ駆け出し」だが、SNSでは5万人近いフォロワーを有している。
自身の占いに絶対的な自信を持っており、的中率は自称100%。……が、言動は掌返しが常のようで自身の水晶の占いが当たらなそうな状況になると水晶占いは本業じゃないと言い出しタロット占いを始めるなど「ああ言えばこう言う」の体現者。あおいにフォローを入れられた時にすぐに調子づくなど図太さも持っている。
その一方、ギャンブルの勝敗が直接的に関わらなければ占い師としての能力は高いようで、その力があおいの運命を大きく左右する回も。
あおいからはあかね先生と呼ばれており何かにつけては当たる台を占う代わりに千円を要求したりする。一方で自身の占いが外れた時はよほどのショックなのか終始無言になったりする。一方、大当たりでガッツポーズを決めたりもするので結局はパチンコに一喜一憂し振り回されている一人の養分と言える。
占い師ゆえに人間を客観視する姿勢が身についているようで、冷静な判断が出来なくなったみどりに落ち着くよう諭したり、ひかるを占うも結果的にを外した時は素直に謝るなど、本作の中では(比較的)まともな部分も見受けられる人物。いや結局はパチンカスなんですけどね。
本業の占いにくる客層は殆どが恋愛相談だというが、あかね本人は恋愛経験がないらしい。
ななお
「誰が…うぐっ クズの仲間に…!!」
あおいが務めるIT企業の後輩。紺色の三つ編みをしている。真面目で礼儀正しく仕事も早い。
パチンコ嫌いでパチンコをする人を内心見下している。あおいに人付き合いがうまくいかないことを相談し別れた後、忘れ物をあおいに届けようとしたところに偶然にも彼女がパチンコをしている様を目撃してしまう。
そこからギクシャクした関係になるも、それに耐えかねたあおいから相談を受けたみどり、ひかる、あかねは飲み会を開きパチンコの素晴らしさを説こうとする。しかし当のななおは酒癖が悪く、一度酔うとパチンコをとことん貶し、意識の高さでマウントを取るというあおい達とは別のベクトルでクズであった。
上記の人付き合いがうまくいかないのもこのマウント取りが原因だったとあおいから推測されている。
みどりに突っかかっていたが友達がいないことを指摘されると形成逆転され、屈辱的な言葉で友達になることを勧誘されると上記の太字のセリフを泣きながら発した。
このセリフから彼女が如何にあおいのパチンコ仲間を見下しているかがよく分かる。
しかし、パチンコ嫌いとは裏腹に一度パチンコを打てば必ずと言っていいほど大当たりを引く体質であおい達からは「聖女様」と呼ばれている。
因果関係は定かではないがパチンコで当たりを引くたびに、プライベートで怪我をしたり不幸に見舞われたり、実家の飼い犬の体調が悪くなったり、部屋にゴキブリが出るようになるらしい。
その他
あおいの母
あおいの母親。顔は娘にそっくりで、老けてほうれい線があること以外はあまり見分けがつかない。
あおいの恋愛事情にやたらと干渉したがり、気になってしょうがないらしい。お前の娘はパチンコと結婚しているぞ。
ゆかり先輩
あおいの実家近くのパチンコ店の店員で、二児の母。中学時代のテニス部の先輩として、あおいとダブルスを組んでいた。
地元のパチンコ店で働いており、実家に帰省したついでに現地のパチンコ店に入ったあおいと偶然に再開する。あおいに「負けてイライラするなら、早めに帰んなね?」と極めて真っ当な助言を送るが、それができるほど理性的ならこんな場所で再会はしていないのであった。