概要
何羅魚とも呼ばれる古代中国の地理書『山海経』の「北山経」に記載される怪魚の一種。
北山である譙明山を流れる譙水に多数生息しているとされ、1つの頭に胴体が10ついており、犬のように吼えるといわれている。
なおこれを食すと腫物が治るらしい。
似た姿の怪魚
「東山経」には東始山の泚水に棲む鯽魚(フナ)に似るが、やはり1つの頭に胴体が10ついている茈魚(シギョ/ズィーユィ)という怪魚が記載されている。
風味は芎藭(キュウキュウ/センキュウ:セリ科の薬草)に似ており、食すと屁をしなくなる。
一説には10の胴体とは脚のことで、正体はイカであるともいわれている。