ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

猪熊柔の編集履歴

2021-01-14 21:09:52 バージョン

猪熊柔

いのくまやわら

『YAWARA!』の主人公。

概要

CV:皆口裕子


本作品の主人公。初登場当時の年齢は16歳(高校1年生)。

恋もおしゃれもしたい都立武蔵山高校に通う女子高生だが、実は祖父・滋悟郎から幼年期より柔道の手ほどきを受けた天才柔道少女。階級は48kg以下級。得意技は一本背負い。

その雰囲気からは柔道が強いようには見えず、転んだ時もわざと受身を取らないなど、実力をひた隠しにしていた。しかし、街でひったくり犯を巴投げしたことが日刊エヴリースポーツの記者である松田耕作にスクープされ、その後次第に存在が知られてゆく。

その実力は天賦の才も滋悟郎の厳しい稽古、指導もあるが、並の柔道部員では一日として実行できない練習を毎日欠かさず行っている(行わされている)こともある。その普通でなさがコンプレックスで、柔道や実力の披露を極力避けていた。

段位は第1回クジTV(名前の由来はフジテレビから)杯柔道選手権大会直前に初段。

後に二段になっている。


柔道選手としてのモデルは女三四郎といわれた山口香(原作には山田香というキャラが登場する)といわれる。なお、評判が著しく悪かったドラマ版では浅香唯が猪熊柔役を務めており、顔のモデルといわれている。


また、アニメ版で猪熊柔役を演じた皆口裕子であるが、これには数奇なエピソードがある。アニメスタッフ側がオーディション前から既に是非、皆口裕子に演じて欲しい、むしろ彼女の声以外はありえないと考えており、本人がオーディションを志願して来てくれたので、そこでほぼ決まったようなものだったらしい。また、小説版1巻には、皆口裕子本人のコメントが記載されているが、それによれば「それまでアニメのアフレコは逃げていたのに、これだけは絶対やりたい、これができなければ自分は一生アニメの役はできない」という強い思いでオーディションを受けにいったほどだったという。更に浦沢直樹は、柔の声に「ねるとん紅鯨団」のナレーションの声(いわゆる、普通の女子高生っぽい声だったが、それが皆口裕子とは知らなかった)をイメージしていたらしく、まさに皆口裕子に演じてもらうために生まれたようなキャラクターだったことが暴露されており、作者も完全版のあとがきにて讃辞を述べている。


いでたち

12月8日生(原作の履歴書より)、世田谷区北下沢在住(同)。身長は小柄だと言われているが、一般女性より少し低いぐらい(富士子の胸元ぐらい)。初登場時は武蔵山高校1年生で、普通の女子高生を振る舞っていた。そのときは柔道は嫌いじゃないが、普通の女の子でいたいという思いが強く、あまり柔道をすすんでやらなかった。また、本阿弥さやかのコーチだった風祭進之介に憧れており、彼とさやかの三角関係で、絶えず悩まされていた(松田耕作はあまり相手にされていないようだったが、後々彼の記憶もしっかりと刻まれていたことが原作で解る)。転機が訪れたのは三葉女子短期大学で無二の親友、伊東富士子に出会ってからであり、背が伸びすぎてトゥシューズを履けなくなりバレリーナの夢を挫折した彼女の願いを受けて、柔道を厭がらず始めることを決意。また、入学試験の出来事以後、松田のことも気になり始めるが、取材対象としか見てくれていないのじゃないかというジレンマも抱えることに。

ソウルのワールドカップの後、自分のせいで父親が失踪した事実を知りショックを受け、また柔道をやめてしまうが、富士子が秘密裏に短大で柔道部を創設し、色々なきっかけで元に戻る。卒業後は業界4位の旅行代理店「鶴亀トラベル」に入社し神保町支店配属のOLとなるが、彼女が旅行代理店を選択した理由は、父親の行方を捜すことだった。その後、ふとした社内のクレーム処理などが原因で、父親がさやかのコーチになっていた事実を知ってしまい、とうとう大会をボイコットするほどショックを受けてしまう。だが、その後、自分を見守ってくれる松田の大切さに気づき、記者をやめてほしくない(見守っていてほしい)と彼の前で復帰宣言。バルセロナでは色恋沙汰でハプニングはあったが、最後には体重別、無差別級の二階級制覇の偉業を達成し、国民栄誉賞を受賞した。


人格

朗らかで情に熱く、涙もろい感動屋さん。だが、相当思い込みが激しいところがあり、簡単に弱みに付け込まれてしまう精神的な脆さもある(試合時とは無関係)。また、高校時はけっこう身勝手で、寧ろ自分のペースで周囲をかき回すタイプだった。短大で富士子に出会ってからは周囲への気配りができるようになったものの、それでも時折感情的に行動してしまうことがある。


趣味は料理(だが洋食メインで、滋悟郎には飽きるとケチをつけられている)、ファッションで、特にサブタイトルにa fashionable judo girlとあることからも、コミックス表紙、OP、EDアニメなど全てに柔道着が登場したことはない。髪型もちょくちょく変えており、カチューシャやリボンのバレッタを好んでいる。また、履歴書にはレコード鑑賞なども書かれていた。柔道以外のスポーツはほとんど経験ない上にスポーツ選手の知識も疎いが、当初所属していたゴルフサークルなどでスーパーショットを出している。しかし、腕力は普通の女子並みで、柔道用の青畳(3枚重ね)を重たがるシーンもある(富士子はピンピンしていた)。好物はシーフードドリア、お汁粉など。高校時には祖父滋悟郎並みのやけ食いを披露したこともあるが、決して健啖家ではない。けっこうおしゃべりで、人の恥ずかしい噂話も平気で話してしまう癖もある。


家族は祖父の滋悟郎と二人暮らしで、時々父親捜しの旅に出ている母親の玉緒が帰宅してくる。一方、父親の虎滋郎は自分が5歳の頃に巴投げで投げ飛ばしてしまったことで修行の旅に出てしまったと思い込み、そのため自分のせいで家族がバラバラになったことにトラウマを負っているとともに、父親に対して強いコンプレックスを抱いている。そのため、松田の顔、声が父親に似ていたことも、彼女が深層で松田を意識することになったきっかけ(ソウル五輪から自覚するが、実は最初のアパートのエピソードから彼女は父親の姿を重ねていたことがわかる)。


恋愛は相当の奥手で自分から積極的にアピールできず、それが原因で簡単に恋敵の奸計に引っかかってしまう。その割に相手の気持ちに疎い天然要素に加え、他人を揺動する小悪魔的性格、加えてかなりヤキモチ妬きという困った要素満載。特に加賀邦子が登場してからは松田に対して裏腹な言動を返すことが多くなった(一方、風祭に憧れていた頃は、さやかに対して弱気な態度を返していた。また、その後も一向に進まない松田への不満の捌け口として彼に縋っていたこともあった)。また、松田が自分を追いかけるのは取材目的じゃないかという疑念が晴れないことも、二人の恋仲が進展しない原因だったが、後に彼の仕事が人を元気づけることもあることを羽衣係長から教えられ、表向きは取材対象でも満たされるようになる。その後も周囲のせい(原作では加賀邦子だけでなく、味方だった羽衣までが恋路を妨害する敵となる)で、色々ややこしいすれ違いが起きるが、最後には松田こそ自分を見守ってくれていた意中の人だと気付き、強く彼に想いを偲ばせるようになった。


柔道について

周囲から天才の名をほしいままにしているが、本人に全くその自覚はなく、また祖父のように地位、名誉欲もなく、他人に強さをひけらかしたりもしない。ただ、柔道一家の血筋なのか強い柔道家を相手にすると燃える本能は持っており、本当に強い相手は「強い」と認めている(劇中では「ジョディ・ロックウェル」「本阿弥さやか」「アンナ・テレシコワ」そして「マルソー」の4人など)。一方で、毎朝の習慣で、打ち込みや走り込みを祖父に言われずともしており、その強さは日頃の鍛錬の賜物である。劇中では無敗(不戦敗を除く。また練習だが、伊東富士子に一本取られたこともある)を誇ったが、必ずしも100%の実力を発揮できるわけではなく、特に父親のように見守ってくれる松田耕作の存在がないと、途端にプレッシャーを感じてしまい、本領を発揮できないようになっている。伝家の宝刀の得意技は祖父仕込みの一本背負いだが、ほかに抱え袖釣り込み、大内刈り、体落としなど技は多彩で、しかも技に入る感覚に天性の勘を持っている。また寝技も得意としており、特に相手の寝技を避けることに長けている。巴投げも持っているが、この技で5歳の時に父親を投げ飛ばしてしまい、失踪の元凶と思い込んでいるためトラウマを持っており、父親の失踪発覚以後、劇中で巴投げを披露したのは過去への訣別となったさやか戦のみである(それまでは割と試合でも出しており、初期でひったくり犯をパンチラで投げ飛ばした技でもある)。


関連タグ

YAWARA! 松田耕作 猪熊滋悟郎

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました