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鬼一法眼の編集履歴2021/01/18 00:19:14 版
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鬼一法眼

きいちほうげん

『義経記』に登場する伝説の陰陽師。 平安時代末期から鎌倉時代初期に一条堀川を拠点に活躍した陰陽師として、そして兵法家としても知られ、源義経が牛若丸だった頃に数々の兵法を叩き込んだという。

鬼一法眼とは、伝説上の人物である。

概説

源義経の伝説を記した軍記物語『義経記』に登場する陰陽師

一条堀川を拠点とし、若き日の義経(牛若丸)が彼に弟子入りし、彼の娘と懇意になって唐国の一大兵法書『六韜』を盗み見て、頭に叩き込んだと伝わっている。

別の伝承では、牛若丸を鍛えた鞍馬天狗の正体こそ鬼一法眼だとしている。

義経記での登場は牛若丸の僅かな間であったが、京都市左京区本町の鞍馬小学校の横に鬼一法眼の墓が存在する。さらに鞍馬寺にも鬼一法眼を祀る「鬼一法眼社」が建立されている。

少なくとも、伝説が成立した当時の人々は鬼一法眼が実在したと信じていたことが分かる。

先の通り、陰陽師であると共に兵法研究者でもあり、文武両道の出来人だったという。

鞍馬寺の僧侶8人に自らの剣術を伝授した剣豪であり、それが「京八流」となったとされる。もっともその京八流は絶えて久しく、実態については判っていない。

歌舞伎浄瑠璃に『鬼一法眼三略巻』があり、牛若丸の鬼一法眼への弟子入りから武蔵坊弁慶との出会いまでを描いた筋書きなっている。

さらに現代では、藤木凜の『陰陽師鬼一法眼』(2000年)があり、幕府成立後を舞台に怨霊となった義経を鬼一法眼が迎え討つという大胆な筋書きが話題を呼んだ。

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