概要
原作は、フランソワ・ボワイエの小説。原題は、「Jeux interdits」という。1952年に映画化された。両親を失った少女のポーレットと、農家の少年のミシェルの友情が描かれている。
その禁じられた遊びとは、ポーレットとミシェルが十字架を盗んで集めることである。
あらすじ
舞台は1940年頃、戦争中だったフランスの田舎。ポーレットという名の少女は、両親と犬と共にドイツから避難していた。ところが、ポーレットの両親と犬は、戦闘機の機銃掃射により、死んでしまった。ひとりぼっちになり、川に流された犬の死骸を追いかけながら森を歩いていると、1人の農家の少年のミシェルに出会って仲良くなる。2人は水車小屋に、ポーレットの犬のお墓を作り、十字架を立てた。愛犬がひとりぼっちでかわいそうと思ったポーレットは、もっとお墓を作りたいと言い出した。そこでミシェルは、他の動物の死体を集めて、お墓を作り、遂には十字架を盗み出した。盗み出した十字架の中には、牛に蹴られて急死したミシェルの兄の分が含まれていた。
楽曲
撮影にお金を使いすぎてしまったため、オーケストラに必要なお金が無くなってしまった。そのためギターで演奏された。演奏者は、ナルシソ・イエペス(Narciso Yepes)。ナルシソ・イエペスが作曲した、この映画のテーマ曲の名前は、『愛のロマンス(Romance de Amor)』という。
余談だが、演奏の難易度が低めであるため、ギターの初心者向け練習曲の定番のひとつとしても有名である。