概要
正式名称はスティッチ!・沖縄シリーズで、ディズニー地域特化戦略で生まれ、第1シリーズは2008年10月から2009年3月にかけてテレビ東京系列局にて、第2シリーズと第3シリーズは2009年10月から2011年3月にかけてテレビ朝日系列24局で放送された。
リロが大人になり別れてから数年経った後の時系列(という設定)であり、日本の琉球にある架空の島・イザヨイ島を舞台にした作品である。製作の経緯としてはウォルトディズニージャパンの代表取締役ポール・キャンドランドが沖縄県に1994年から4年間移住した経験から、2006年から沖縄県を題材にしたアニメ作品の構想を練っていたからである。
ほぼ全ての回で脚本と絵コンテを日本のスタッフ、演出や作画などの実制作を韓国の製作会社が担当している。
海外並び日本のスティッチファンからは不評などがあるが作品のテーマである『オハナは家族、家族はいつもそばにいる。何があっても』やキャラクターの設定などはちゃんと引き継いでおり、決して作品を裏切ってはいない。
第1シーズンと第2シーズンはイザヨイ島を舞台にスティッチが「ちたまの石」に願いをかなえるため、43のイイコトをするため努力する内容である。第1シーズンではイザヨイ島にいる妖怪と戦ってたが第2シーズンからはハムスターヴィールが送る試作品エイリアン(ジャンバ博士が作ったスティッチの従兄弟たち)と戦う。試作品エイリアンは上記のザ・シリーズにも登場したものもいれば今作が初登場のものもいる。
第3シーズンでは舞台を沖縄ニュータウンに変えスティッチのパワーチップを狙う女総統デリアと戦う。
CAST
日本版スティッチの不運
テレビ東京系で放送された第1シーズンはそこそこ高評価を得たが、第2シーズンでテレビ朝日系へ移籍した事が不運の始まりだった。
視聴率低迷→特番休止→テコ入れ→視聴率低迷の負のスパイラルに陥り、特に平成ヤッターマンに匹敵する特番休止は視聴者を引き離し、09年末から10年2月まで2ケ月の特番休止は致命的だったと言え、10年7月から製作プロやスタッフを変えた大幅な路線変更をしたにも関わらず、特番休止は一向に減らず、テレ朝の都合に翻弄されたまま日本版スティッチは幕を降ろした。
曾て、ドル箱コンテンツと信じて疑わなかったテレビ朝日系土曜日夜7時台アニメ枠が、テレ朝の経営事情による予算制限があったにせよ、特番休止の長期化と多発で視聴者を引き離し廃枠の憂き目に遭い、あたしンちのローカルセールス枠長期飼い殺しを知っている視聴者は厭な予感を持っていたが、その最悪の結果となり、以後テレビ朝日のアニメ・特撮のラインナップ固定保守化が進むのであった。
十分に放送していれば防げた筈で、日本版スティッチの死は単なる人災である。
関連項目
リロ・アンド・スティッチ!・オリジナル版にして後に前作となった。
ファイヤボール・同じディズニー地域特化戦略で生まれロボットアニメ。
ディズニー地域特化戦略