別人への移植
脳を外科的に別の人間に移植することによって全くの別人になってしまう、という変化属性の1パターン。移植する体は死亡したドナーであることが多いが、入れ替わりのパターンとして使用される場合もある。脳移植後は移植された体のドナーを名乗って生活するパターンと、元々の姿の立場、名前を名乗って生活するパターンと別れる。この時に男の脳→女の体に移植というパターンでTSFジャンルで使用される場合もある。
なお、上記の場合は脳全てを別人に移植することによる変身描写が主であるが、作品によっては欠損した脳の一部に他人の脳を移植するというストーリーもある。この場合は本人の記憶に対して移植された脳の記憶が侵食してきて……という描写が含まれる。
機械に移植
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人間ではなく、アンドロイドなどの機械の体に移植される場合もある。作品例としては攻殻機動隊が有名。ただし、ここでは体の一部を機械化するパターンもあり、脳以外すべて機械化する例は少ない様子。そのため脳移植ではなく義体化、電脳化と呼ばれる。攻殻機動隊では脳殻と呼ばれる金属シェルに脳を収めてこれを別の義体に交換して、という描写も見受けられる。
現実では…
脳移植そのものは現実でもかなり以前より研究されている。ただし脳だけでなく首から上の頭部すべてを移植する場合もあるが。Wikipediaの該当記事によると最古の頭部移植手術は1908年に犬の頭部移植が行われているらしい。近年ではイタリアの医師が2016年にサルの頭部移植を成功させ、2017年にはラットの手術も成功させている。また2018年には人間の頭部移植をする計画を発表している。
が、実際に人間で脳移植ができるかというと、そう簡単ではない。何よりも拒絶反応が強く簡単に実現できるものではない。また倫理面でもいろいろと問題があるだろう。将来的には可能と発表しているが、やはりフィクションにとどまっている。
関連作品
マンガ
攻殻機動隊 : 上記の通り脳以外の体を義体にする描写がある。
ブラック・ジャック : 何度か脳移植を行っている。その中には少年を赤ん坊に移植したり、馬の脳を人間に移植したり…
Mr.Clice : 男性エージェントが女性の体に脳移植される。
ボクの初体験
せつない魂のうたをきかせて
小説
先輩とぼく : 宇宙人によって先輩(女)とぼく(男)の脳が入れ替えられる。
悪徳なんかこわくない : ロバート・A・ハインラインの小説。老人男性が若い女性秘書の体に脳移植される。
映画
天使の牙 B.T.A. : 小説の映画化。女性刑事がマフィアの愛人の体に脳移植される。