概要
『オオカミさんと七人の仲間たち』シリーズで有名な、沖田雅の代表作の1つ。第10回電撃ゲーム小説大賞で銀賞を受賞した作品。
後輩の主人公と、先輩のヒロインが、ふとしたことから体が入れ替わり、学園においてドタバタ的な展開を起こす典型的な学園ものの要素と、性転換、もとい「入れ替わりもの」という当時のラノベではあまり扱われていなかったことやラブコメ要素、個性あるキャラクターなどを織り交ぜた、読み応えのある作品ともいえる。
2004年2月ごろから刊行され、人気作品となるも、2005年の12月発売の番外編・0巻の刊行を最後に「電池が切れた」と作者が述べており、未完。再開は2017年6月現在未定。
あらすじ
山城一は、凰林高校に入学した数日後、クラブ紹介にて「凰林ミステリー研究会、通称:OMR(おいw)」の創始者で部長を務める平賀つばさに一目惚れし、彼女の部活に入部する。彼女と行動を共にしていくうちに親密となり、12月24日の夜、2人は市内の端にある山へUFOウオッチングへ出かけるが、宇宙人により体を解剖され、さらに手違いにより脳が入れ替わり、体が入れ替わってしまった。それ以降、2人の両親同士で家族会議が行われ、両者公認の許嫁となったが、それ以降、学校でもその話は持ちきりとなり、一の親友をはじめとする一癖も二癖もある生徒がOMRに入部していく。
キャラクター
山城一(やましろ はじめ)
主人公。劇中での「ぼく」。凰林高校1年→2年。つばさに一目惚れし、OMRに入部。小柄だが文武両道。
平賀つばさ(ひらが つばさ)
ヒロイン。劇中での「先輩」。凰林高校2年→3年。男勝りな口調で話す変人で、今で言う「残念な美少女」。
川村秀則(かわむら ひでのり)
凰林高校1年→2年。通称「タッキー」。一の悪友。
山田真太郎(やまだ しんたろう)
凰林高校1年→2年。一の親友。柔道部とOMRを掛け持ちする。
留学生としてやってきたが、その正体は宇宙人。
水野桜(みずの さくら)
凰林高校3年。過去の交通事故により満足に学校に通えなかったため、留年しており20歳。
石川嵐(いしかわ らん)
凰林高校1年。はじめの幼馴染で、彼にべた惚れしている。
大林典弘(おおばやし のりひろ)
凰林高校1年→2年。一に劣等感を抱いており、彼をライバル視する。
小谷美香(こたに みか)
凰林高校2年→3年。つばさの親友。
小谷美穂・美菜(こたに みほ、みな)
凰林高校1年→2年。小谷美香の双子の妹。
道本誠(みちもと まこと)
凰林高校2年→3年。幽霊が見えるナルシスト。
天王寺竜也(てんのうじ たつや)
大森高校3年。留年している。通称「M番長」。