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渚司令の編集履歴

2021-03-19 09:23:47 バージョン

渚司令

なぎさかをるのもくてきあるいはしょうたい

『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』のネタバレ記事になります。 閲覧にはご注意ください。

ネタバレ注意























僕の存在を消せるのは、真空崩壊だけだ


だから僕は、定められた円環の物語の中で演じることを永遠に繰り返さなければならない



概要

シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』にて明らかになった渚カヲルの正体、あるいは目的。

『シン・エヴァ』の終盤、碇シンジ碇ゲンドウが精神世界での対話を行っている中で、加持リョウジとの対話と言う形で唐突に明かされた事実。


『司令』と言う肩書からも分かる通り、何らかの組織の指導者であることは確かであろうが、それが一体何の組織であるかと言うことは劇中で明かされることはなかった。


ただ、実はカヲルが何らかの組織の司令になったのは『シン・エヴァ』が初めてではない。『破』から『Q』の予告で、「遂に集う運命を仕組まれた子供達」の台詞で出てくるシーンの下側に司令服を着て登場しているのである。


実際には『Q』でカヲルが司令服を着こむことはなかったが、加持のスイカ畑を眺めているシーンが存在し、精神世界での対話においても、最終的に加持と共にスイカ畑を歩くシーンが存在している。

このことから、渚カヲルが所属している組織とは「WILLE」ではないか?と推察される。

但し、実際に公式から発表があったわけではなく、これはあくまでも考察勢による推察の一つでしかないのには留意したい。


渚カヲルが司令になるまでの推察。


仮に渚カヲルがヴィレの司令であったとした場合、何故彼が司令となり、そして加持がそのことを知っていたのかなどは、劇中の説明からある程度推察することができる。

また話すときの立ち位置も、冬月とゲンドウの距離感と似ている。


渚カヲルは、TVシリーズ・旧劇場版・漫画版ではセカンドインパクトの原因となる使徒の祖たる第1使徒アダムの魂を持った第17使徒タブリスだが、新劇場版では第1使徒であり第13使徒ともなる「人類の狭間を紡ぐ存在」となっており、後述の理由からエヴァンゲリオンの世界をループする役割を持っている。そのことが理由で、カヲルは加持のことを知っていたと考えられる。

加持の目的は「種の保存・存続」、カヲルの目的は「シンジの幸せ」であり、両者の願いは一致している。

これらのことがらから、おそらくカヲルと加持は接触を果たし、カヲルは人類の狭間で人類の「意思」を紡ぐ者となる「WILLE(ヴィレ)」の司令となったのだと思われる。

また、特に考察ファンの間では、加持とカヲルは、二人で海洋研究機構からヴィレを設立したのではと推察されている。

これは、渚との会話に登場した「海洋生態系保存研究機構」が、加持にとって一番の本命の組織だったという考えからの考察であり、赤い海を青い海に復元するこの海洋研究機構が「ヴィレの前身なのでは?」と考えられている。


そもそも『渚カヲル』とは何者なのか?


劇場版の終盤にて、とうとうカヲル自身の口から「同じ円環の理の物語を繰り返すしかなかった」という、つまりは記憶を保持したまま、幾度も世界をループしていた事実が語られた。

また、のラストシーンに登場した棺も再び再登場し、それらが円の様に囲みながら数多く棺が月面に置かれ、それらには棺が開かれた形跡があった。


そして、TVシリーズ版第二十四話「最後のシ者」にてシンジとカヲルの回想にて、砂浜で二人が出会ったシーンが登場している。その事からカヲルは少なくともTVシリーズから劇場版に至るまでの記憶を保持していることが伺える。ファンの中では未熟な性格である漫画版がループ一週目だったのではないか?などと考察されている。


本編では物語終盤にて、シンジの中でユイを見つけ人類補完計画から碇ゲンドウの代わりに、シンジと共に補完計画の役割を引き継ぐ形として、「マイナス宇宙」での精神世界でシンジの前に登場した。またそこで、今まではまったくといい程なかったはずの加持リョウジとの関わりも明らかになった。


  • 「生命の書」

生命の書に名をつらねているからね。何度も会うさ。僕は君だ。


僕も君と同じなんだ。幸せにしたかったんだ。


この台詞は、砂浜でシンジが何度もここに来てカヲルに会ったことに気づいた時に発したカヲルの台詞である。


カヲルの言う、生命の書は「ゲームのセーブデータ」。おそらく「死海文書」やゼーレのシナリオは生命の書を使っている、または一部翻訳しているものと考えられる。書き込んだ目的は、シンジが幸せになれない無限ループにはまり込んだ時に、2人が会えるようにする為となる


  • 自身でも気づいていなかった本当の目的

カヲルは新劇場版では、破のラストで「今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ」という発言から「シンジの幸せ」を目的としており、それは『Q』の作中でも見られ、前述通りシンジの気持ちを最後まで裏切っていない。


ただし最終的にシンジは、カヲルが「シンジの希望になるはずだった存在」のエヴァ第13号機を「処分」することを決め、「エヴァ」を捨てようとするシンジを見てカヲルは、シンジにとっての幸せは「エヴァによるものではない」と分かり、「君の幸せを誤解していた」と言い謝罪した。


そして加持から、カヲルは「自分はシンジを幸せにするだけではなく、それによって自分が幸せになりたかった」のだと指摘される。よって、ゲンドウがユイに会うことを目的とする様に、難しいことを考えず、シンジを幸せにするという明確で単純な目的を持っていた。


  • 」の意味

加持は、NERVの司令室と海洋生態系保存研究機構で、カヲルに向けて「渚司令」と発言している。カヲルでいいよと彼に言うも、加持は「渚は、海と陸の狭間で波打ち際という意味を持ち、第1使徒であり第13使徒となる,人類の狭間をつなぐあなたらしい名前だ」と語り、呼び方を変えることはしなかった。


  • 碇ゲンドウ」との類似性と「父親の役割

『Q』と『シンエヴァ』で描かれたカヲルは以下のものとなる。


・シンジとピアノの連弾

『Q』ではシンジとピアノの連弾をし、現実を受け入れられず孤独なシンジの心を開くシーンがある。ゲンドウもピアノが好きということが『シンエヴァ』で明らかとなっており、二人の共通点となる。


・S-DATの修理

S-DATはゲンドウから貰ったもので、いつもシンジが使ってるもの。ヘッドホンを付けることで外界から遮断されるとゲンドウも言っており、シンジにとっても嫌な外の世界から自分を守ってくれる存在であった。

しかし、このDATは『Q』では壊れてしまっていたが、カヲルによって修理される。


・シンジとゲンドウの対話の場に出現

『シン・エヴァ』の終盤でシンジとゲンドウが対話した電車のシーン、ゲンドウがユイを見つけて降りた後に、そこにカヲルが現れた。この、父と息子の世界にカヲル君が存在する理由も、カヲル君に父親としての役割があったからではないだろうか。


・ラストシーンの駅でレイとカヲルが一緒にいる

綾波レイが碇ユイのクローンであり、ユイはシンジの母親となる。シンジの母親と一緒にいられるのは父親のみ。このことから、レイ=ユイとすれば、カヲル=ゲンドウと結びつけることができる。


カヲルには、シンジの父親としての役割があったから、実際の両親であるゲンドウとユイは出会うことができたように、最後はレイといたのではないだろうか。


これらのことと、シンジが「カヲル君は父さんに似てるんだね」のセリフから、カヲルはシンジの父親としての役割を与えられた存在であることが考えられる。


本物の父ゲンドウはシンジと向き合わないことを選んだ。それが正しいことだと考えたが、それに対するように、父親の役割を与えられた存在のカヲルがシンジと向き合うことで幸せにしようとしていたという説もある。





シンジとの最後の別れ、カヲルは「いつかまた逢えたら、ありのままの君と過ごしたい」と望む。そこに幼い姿のシンジが現れ、カヲルに手を差し伸べこう言う。


仲良くなれる、おまじないだよ


そして初めて会ったであろう、あの砂浜で二人は握手をした。



そして加持との会話、カヲルは加持から「あなたは十分に使命を果たしました。後は、シンジ君に任せましょう。葛城と一緒に老後は畑仕事でもどうです?」と言われ、一言「そうだね」と言い、二人が畑に向かう後ろ姿にシャッターが閉じられ、カヲルが退場した。



そしてネオンジェネシス後の新しい世界。駅の線路越しには、エヴァチルドレンの一同同様に大人に成長し、レイと一緒に居るシーンが描かれた。

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