概要
学名は「mobula mobular」
漢字表記は「糸巻鱏」
頭部前方に一対の耳状のひれがあり、これが糸巻に似ていることからこの名がついた。
英名は「デビルレイ」
全長約2~3m程で、近似種のオニイトマキエイに比べて、体が幾分小柄で、また、口の脇にある鰭も小さく、全般的にオニイトマキエイよりも体も尾も細く、尾はかなり長い。
オニイトマキエイ同様にマンタと呼ばれることもあるが、本種及び小型種のヒメイトマキエイは「モブラ」または「ベビーマンタ」として区別されることもある(地域によってこの区別は曖昧)
オニイトマキエイは上あごに歯がないこと、口が頭の前端にあることなどで本種と区別される。
尾の付け根部分にトビエイ目のエイ特有の毒針があるが、アカエイ類やトビエイ類ほど大きくなく、毒性もそれほどではない。
外洋の表層を単独あるいは群れで遊泳する。主なえさはプランクトンで、口を開けて海水ごと吸い込み、口の中のえらでこしとって食べる。
磯や珊瑚礁の側にも寄ってきて、小魚達に体表に付いた寄生虫やゴミ等を食べてもらったりもする。
トビエイのように海面からジャンプすることもある。
外洋性であり神経質で人に懐かないため飼育が難しく、水族館での飼育が成功したのは2008年大阪府の海遊館が初。