概要
うたわれるものシリーズ初のスマートフォン向けゲーム。
歴代シリーズのキャラ達が登場する。
ストーリー
本来の時系列には無かった出会いがいくつも交わされる。
その時、目覚めた男の側には血塗れの少女の姿があった。
少女と深く関わることになった男は、神にも等しき存在とそれに左右される世、そして少女の宿命を知る。
これは全ての過去を飲み込む、運命への叛逆の物語。
登場キャラクター
- アクタ (CV.中井和哉)
主人公。左目周辺に外れない黒い仮面が付いている記憶喪失の男。ミナギが自害を図った場所で半壊していたアベル=カムルから姿を現した。
義理堅く失うことのない強い心根を持ち、何事も恐れず、今の自分に出来ることを求め突き進む。
アクタという名は織代との問答の際に致命傷を負い、死の間際に「塵芥」と言ったその言葉を気に入り「芥」を取った。
- ミナギ (CV.種﨑敦美)
ヒロイン。アクタを拾った龍の角を持つ少女。逃れ得ぬ一族の運命による呪いにかかっており、その身には災厄が封じ込められている。生殖方法も異なり、単為生殖という方法で生まれている。
織代の継承者となる予定だが、その裏にあった姉妹を皆殺しにしてしまうという宿命に抗おうとする。
- 鴉
己をアクタの父だと自称する、言葉を話す謎の三本足のカラス。
本人曰く、この地におけるヒト達を作り出した者で、元の体を失くしカラスの体に魂が入り込んだらしい。旧人類が滅んだ元凶の一つである傲慢さがあるが、その度にシメられるという抜けたところがある。
- イエナガ
教団や調停者の元締めを務める男。
真面目な現実主義者で、よそ者かつ型破りなアクタには苦々しい態度を取る。旧人類の存在を忌まわしく思っている。
本来、機械人形や亜人らは旧人類に本能的に仕えるように遺伝子に等に刻み込まれているが、アクタを旧人類ではない個人として認識することでその楔から解脱している。
- クゥラン (CV.黒沢ともよ)
貧民窟で幼い孤児達を束ねている少年。
育ちは悪いが根は素直で、ある日出会ったアクタ達の仲間となる。成長しても諸々は大きくはならない種族特性だそうな。
- ナトリイトリ
アクタのお目付け役として派遣された代理人形。
その身は機械だが人の魂を宿している。滅んだはずの人間であるアクタがなんで今更出てきたのかということに複雑な感情を抱いてる。人間が滅んだために維持するには他の壊れた人形の部品を使う共食い整備の形でないとできなくなっていて、体は継ぎ接ぎとなっている。
また、機械部分の中枢に干渉を受けておりイエナガの良いように操られている。旧人類であるアクタがマスターキーを用いれば命令の上書きで解除出来るらしいが、アクタ自身がその事情を知らぬのと他者への強制を嫌っているため実行されていない。
- スズリ (CV.綾瀬有)
火葬を生業にする喪服を纏った少女。
その出自故か周囲から忌避され、自身もあまり感情を表に出さない。鴉が直々にデザインした種族の末裔であり、不死鳥がモチーフでエヴェンクルガ族のような鳥の羽を思わせる耳を持つが鮮やかな真紅、尾も非常に大きい真紅の羽。
脳さえ無事なら再生可能な規格外の再生力を持ちあらゆる病にも耐性を持つ、彼女の炎はこの力を転化したものであり、獲物は二振りのダンビラを膂力で振り回している。
- 織代
ミナギの母親だが、その力は神にも等しい。あらゆる者の願いをかなえてはいかなる者が破滅しようとも一顧だにしない価値観においてもヒトと隔絶した存在。
できないことは死人を生き返らせることのみとされる。
人格が非常に不安定で、狂気的に他者を縊り殺したり、超然と他を踏み潰したかと思えば、微笑みを浮かべて末娘に花を害となる要素を排除して与えたりと、その時々で全くの別人のような人格となっている。
ミナギとは親子間の愛情というものは無いに等しいとされるが上記の通り人格が不安定過ぎて判別不可能。強大すぎるその力は鴉にとっても完全に予想外。
歴代の織代は織代を継承したら、他の姉妹を皆殺しにするという。そのためにミナギの姉はそれを拒絶するためにへ直訴したが如何なやり取りがあったのか、怪物へと変じその後死体で発見されている。
ガチャのとき、無表情なら☆1、微笑みなら☆2、眼鏡を掛けて瞳が紅ければ☆3が排出される。
- 客人(マレビト)
プレイアブル兼イベントで登場する歴代のうたわれキャラクター達。
本作の舞台では存在しない異国から、謎の霧に飲み込まれることでこの地に出現している。ただし殆どは我々の知る旧作の彼らではなく、異なる時間軸からの来訪者や、違う人生を歩んだ同世界の住人である。その由来は全ての過去が飲み込まれているから、らしい。
明確に共通点を言うなら、ハクオロ、ハクという二人の人間に関わる前の時系列を基点に訪れ、仮面の者は仮面が無くなっている状態となってる。ただし、例外としてハクオロの娘であるクオンはハクオロの存在を父がいるはずという状態に記憶が検閲されている。もう一人の例外は時間軸がはるかな未来から成長した姿で来ているアンジュ。
彼らに共通するルールとしてハクオロに関する記憶が禁忌となっている。禁忌となっているハクオロのことを思い出してしまえば、本作の舞台から消滅してしまう。ハクオロに関わる前を基点としている者には問題はないが、名付け親という形で成り立ちに大きく関わっている者にはそのリスクが極めて大きい。
設定
舞台
北海道くらいはあろうかという謎の大きな島が舞台。かつての地球に照らし合わせるなら旧九州地方。
そこに生きる者達にとってはそこが総てであり、地図の外に出ようとする者がいたが謎の霧によって阻まれてしまう。
霧を突破しようとしてもループして戻ってくる不可解な構造になっており、住民達はこの世とあの世の境目だと認識している。
空模様は旧作で、いわゆるあの世である常世の空模様が常に映し出されている。
教団(カラザ)
ロストフラグの舞台を統治する宗教のようなもの。織代を現人神とし、政を執り行う。明確な國の朝廷というわけではなく、代行官のようなものとして“調停者”がいる。旧世界の技術を掘り当てては積極的に使用している。教団本部は旧世界の遺跡の一部を流用している。門(ゲート)の機能も承知している。
関連項目
うたわれるもの:第一作
偽りの仮面:第二作
二人の白皇:第三作