キカイダーとは
特撮番組・「人造人間キカイダー」の主人公で本名はジロー。
赤と青色で分割された左右非対称のデザインが特徴のヒーローである。
人物像
光明寺博士によって開発された戦闘用アンドロイドであり、人間に限りなく近しい考え方が出来る良心回路(ジェミニィ)を備えている。が、しかしその肝心な良心回路が不完全であるがために絶えず善と悪の狭間で苦しみ続ける宿命を背負ってしまっている。外見が左右非対称でグロテスクなのも良心回路が不完全であるがためである。
だが皮肉なことに良心回路が不安定で善と悪どっちつかずな状態であるからこそ、キカイダーは限りなく人間に近い存在になっているのであり、人間のように成長も出来るのである。ちなみにキカイダーのデザインは石ノ森章太郎氏のお気に入りで自身の傑作デザインとも公言している。
キカイダーは多種多彩な技と必殺技「デンジエンド」を持っているが、武器と呼べるような物は何一つ持っていない。純粋に己の五体を武器として戦っているのである。
なお漫画版キカイダーは最終兵器「破壊光線」を内蔵しているが、強力すぎるため良心回路が使うことを良しとせず使わずにしていた。彼がその「破壊光線」を使ったのは、皮肉なことに「人」の心を手に入れた時であった。
余談
キカイダーは流線型デザインが特徴的なサイドカー、サイドマシーンを愛機としている。このサイドマシーンはカワサキが70年の東京モーターショーに出品したコンプセトマシンを黄色に塗り直したもので、その未来的なフォルムから根強い人気を誇っている。