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編集者:siroari
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※この記事はモンスターハンターライズ物語の根幹に触れる内容が含まれています。

対よ

対よ

疾く参れ

典麗なる稲妻 此処に在り

八雲 ほろに踏みあだし

楽土が辻の源とならん

概要

モンスターハンターライズにて登場した古龍種。上下逆さまに浮かぶ不可思議なモンスター。里の姉妹、ミノトとの共鳴を果たし、その実態が掴まれる。討伐のためにギルドから送られてきたハンターを悉く蹴散らしていたようで、イブシマキヒコを撃退したカムラの里のハンター宛に討伐依頼が出た。

特徴・生態

その容姿からも判る通りイブシマキヒコの対を成す風神龍の番。ヒメの名の通り、雌個体である。対を探し求める風神龍に対して、ナルハタタヒメは対を待ち続けている様子。この二体が出会うと恐ろしいことが起こるといわれているが、その実態は掴めていない。しかし、大規模な大風と稲妻という天災に匹敵する能力を持った両者が出会った時に起きる惨事は想像するに難くない。イブシマキヒコが撃退された後、周囲の竜に影響を及ぼし、百竜夜行の源となっていた。

狩猟のフィールドは龍宮砦跡。海沿いの岩場に築かれた砦で、破龍砲と撃龍槍、その為多数の兵器が存在する。

鱗ではなく皮膚とそれが硬化した甲殻、そこから無数に生えた触手に全身を覆われた非常に奇怪な姿をした龍。飛行しての移動を主に行うが、翼はおろか風を受ける幕の一つ持たない。風を武器とするイブシマキヒコとは異なり、腹部の発電器官と各部位に着いた「雷袋」という器官により、非常に強大な雷属性の力を生み出し、ブレスとして放つ他、全身から生えた触手から放出する事で攻撃を行う。しかしキリンなどとは異なり、落雷のような技を持たず、紫色に輝く光線や、電気を纏った球場のブレスを放つ、雷のエネルギーを輪の形にして放つなど、非常に特徴的かつ奇怪な技を多く持つ。雷の整形は稲妻の形を並外れた電磁気力で制御するという離れ業で成されており、それが最もわかりやすい技として磁場の操作が挙げられる。雷袋と触手によって生じた磁場は雷神龍自身を浮遊させる他、周囲にも磁場を発生させ、周囲の岩を浮かび上がらせるという変わった行動を披露する。その際地面に埋まっていた兵器が一緒に顔を見せる場合があり、岩場に乗る事ができれば使用が可能。発電器官は活性時に発光し、その際肉質が軟化する。

戦闘は3段階で進み、龍風圧を伴う形態移行と共に、破龍砲と撃龍槍が順に解放される。解放の瞬間はどちらもクリーンヒットする位置にナルハタタヒメがいる為、可能なら形態移行の瞬間を狙いたい。上下逆さに飛んでいるため、頭などは狙いやすい。しかし第二形態以降は頭を上げて地面に潜るオロミドロのような体勢を取るため、頭は狙いづらくなる。しかしそれと同時に出現する兵器も多くなる為、積極的に兵器を活用するのが吉。龍宮砦跡の兵器は百竜夜行で用いられるそれとは攻撃の種類こそ少ないものの単純な性能は大幅に強化されており、大砲は一発で300ダメージという破格のダメージを叩き出し、速射砲に至っては発射速度が凄まじく、その怒涛の弾幕は完全にガトリングガンである。

また、雷の力で浮遊しているという関係上、電気を纏った部位を攻撃し続け電気を失わせれば大ダウンを狙える。発行する触手が目印で、第一形態は頭と尻尾の先端、第二形態はそれに加えて両腕、第三形態は加えて背中と増えていく。第一形態は一箇所、第二形態以降は発行部位の内の二箇所の帯電を解除すればダウンする。

生態には謎が多く、イブシマキヒコの番であるという事程度しか判っていない。だが強大な環境干渉能力と戦闘能力故か、危険度は彼よりも一つ高い10。嵐を起こして各地を徘徊する事は明確であるイブシマキヒコよりも危険度が高いというのは些か微妙なところだが、それを踏まえて尚卓越した戦闘能力を持つ、と言ったところか。

戦闘BGM

曲名は『禍群の鳴神』。低音の弦楽器を中心にリズムを奏でていたイブシマキヒコのBGMとは異なり、こちらは雷神故か曲の全体を通してパーカッションの音が印象的である。メロディの面でも弦楽器よりも管楽器、特にトランペットと龍笛や尺八のような笛の音が全面的に出されている。また、イブシマキヒコと同様ボーカルが主旋律として入っている。

従来のラスボス戦BGMのような威圧的でこちらを萎縮させる曲調は少なく、どちらかと言えばハンターたちを鼓舞する印象が強い。

しかし、その勇猛果敢な曲調は捉えようによっては切なげにも感じられる。ボーカルの歌詞や歌い方も禍群の息吹のものよりも抑揚が強く、寂しげな旋律を奏でる笛の音をバックに聞こえる女性の歌声はさながら待ち人に焦がれる乙女の唄である。

最終決戦の緊張感と風神龍に想いを馳せるナルハタタヒメの心境を見事に表した一曲として、人気が高い。

余談

 名前の由来は「鳴神(なるかみ)」と「霹靂神(はたたがみ)」、女神を表す「比売神(ひめかみ)」と思われる。風神龍と巡り逢えずに焦がれる姿は織姫を彷彿ともさせる。

 上述の腹部の発電器官は、股間にも見える位置ブヨブヨしている、色が黄色弱点、などの理由から俗称として「金玉」という蔑称がついてしまっている。(雌なのに…)

実際のところは、海洋生物をモチーフにした本種や龍宮砦跡のデザインや、繁殖前の雌である点など、どちらかというと抱卵をモチーフにしている可能性が高い。当然ながら陋劣なネタなので発言する時と場合は考えた方がいい。

 雷を輪の形にして放つ様子が某RPG作品のラスボスを彷彿とさせるところがあり、所々でネタにされている。かなりマイナーなネタであり、その上他社の作品なので、こちらもまた発言の際には注意が必要。

 登場ムービーには“八雲 ほろに踏みあだし”という言葉があるが、万葉集にはこの言葉の元となったであろう雷、鳴る神を歌った和歌が多数存在する。

『天雲を、ほろに踏みあだし、鳴る神も、今日にまさりて畏けめやも』という縣犬養三千代の歌や、

作者不詳の『天雲の、八重雲隠り、鳴る神の、音のみにやも、聞きわたりなむ』という歌。特に後者の意味は

天雲が幾重も重なる遠くで鳴る神の音のように、噂だけを聞いています。

逢うことはかなわないのです。

というように、イブシマキヒコとナルハタタヒメの現状に重なるところがある。

以下、ネタバレ注意

稲妻の猛威を振るう雷神龍だが、ハンターの奮闘により討伐。浮遊する岩石に身体をぶつけて空中から落下。龍宮砦跡の地面に大穴を開け、その深淵へと落ちて行くという最期を迎えた。こうして百竜夜行の原因は消え失せ、数百年に渡る禍群の脅威は去った

…かと思われた。しかし、後の調査により、龍宮砦跡の大穴から雷神龍の骸が消え失せていた事が判明。こうしてカムラの里の衆は再び百竜夜行との戦いに身を投じることとなった。

対よ

対よ

今こそ巡り逢わん

子々孫々

大地へあまねく

息吹け風

鳴れ雷

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イブシマキヒコ:対となる龍。

アマツマガツチ:よく似た骨格と立場にいる古龍。

レビディオラ:電磁気力を操る龍。

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