ラダム
らだむ
概要
『宇宙の騎士テッカマンブレード』に登場する敵生体の総称。
連合宇宙歴192年、突如宇宙から飛来したダニや蜘蛛のような昆虫に似た生物であり、人類を無差別に虐殺し衛星軌道上の宇宙ステーション「オービタルリング」を占拠。そこを拠点として地球に降下し、地面に潜り自らを種とすることでラダム樹と呼ばれる謎の植物を根付かせる。
そして彼らはテッカマンと呼ばれる謎の超人を生み出し、侵略の先兵としている。
何故地球を狙うのか、なぜラダム樹を根付かせるのか、その行動原理には多くの謎が残されている。
名前の由来はノストラダムスから。
戦力
ラダム獣
ラダムのメイン戦力。地面に潜り種となることでラダム樹となる。
武器は鋭い爪と口から吐き出す貫通性の高い触手。
地上型、水中型、宇宙型と状況に応じて役割が分担されており、それらを生み出すラダムマザーが指揮を執る。
またベースというテッカマンを輸送する飛行型も存在する。
ラダム樹
地面に潜ったラダム獣が種となることで変化する不気味な植物。
基本的に人体には無害。
ラダム母艦
太陽系へと進行してきたラダムの拠点。月面にある。
テッカマン
ラダムが生み出す謎の超人。
関連項目
死闘の末、実の弟である相羽シンヤ/テッカマンエビルを倒したテッカマンブレード。
その時、エビルの後頭部のクリスタルが発光し、中から何者かが飛び出してくる。
それは、無数の足が生えた小さな蜘蛛のような生命体だった。
ラダムの正体。それは脳だけが異常に発達した知的生命体であり、高い知能こそ持つが非常に貧弱な体を持つ生物だった。
貧弱な彼らは環境変化や外因性ショックに適応することができない。そのためほかの生命体に寄生するという方式で生きながらえることを思いついた。
テッカマンとはそんなラダムが侵略用生体兵器として生み出した存在であり、ラダム樹はある程度成長すると開花し、花弁の中に生物を取り込み、遺伝子レベルで適合性を調査し、ラダムの知識を植えつけ洗脳(この段階を「素体テッカマン」と呼ぶ)。その後、戦闘用フォーマットを行い、最後に肉体の中枢、つまり脳髄にラダムが寄生することで「テッカマン」が完成する改造装置だったのである。
「テッカマン」とはラダムが寄生するために改造・調整された器であり、人間はラダムの肉体に相応しい高い知性と運動能力を持つ対象に選ばれた素材だったのだ。
そして一度でもラダムに寄生された生物は、死ぬまでラダムの操り人形として働くこととなり、死ぬことでしか解放される手段はない。(例外としてテッカマンブレード2のノベライズ「水晶宮の少女」に登場したファルス人(その内の一人がジュエルという少女でスペースナイツに助けを求めてくる)という異星人はラダムのその支配方法に対して耐性を持つ)
加えて、惑星の侵略が中途で失敗した場合、その惑星に対しテッカマンという最強の力を与えてしまう事になってしまうため、必ずその惑星を滅ぼす事となっている。まさに存在するだけでほかの惑星やその生物の運命を大きく狂わせ、その命を蹂躙する鬼畜や外道という言葉すら生ぬるい生命体、それこそラダムなのである。前述のファルス人は精神をラダムに支配されることなく、テッカマンという最強の力を手にいれることができるが、「(自衛・侵略に拘わらず)戦闘」という概念自体を持たない種族なので、テッカマンとしての力を使ってラダムに対抗することなく、現状を受け入れてただ滅ぼされるままになっていた。(ジュエルがスペースナイツに助けを求めに来たのもその現状を憂慮した為。作中ではジュエルはまだファルス人として未成熟の為、そのような行動に出た、とのこと)
だが、スペースナイツは第一次ラダム大戦から得たテックシステムの解析情報を基に素体テッカマンからラダム蟲本体を摘出手術して被害者を延命させ、更にはぺガスでの疑似フィールドによるテッカマン化のフォーマット技術も入手し異星人テッカマンへの対抗手段にしているが、それでも不確定要素で困難に陥っている状況には代わりない。
関連タグ
セレブロ:高い知性を持つ寄生生物で、設定が非常に似ている。