CV:子安武人
概要
Dボゥイこと、相羽タカヤの実弟。
子供の頃からタカヤとは非常に仲がよく、幼少よりスポーツなどで競い合っており「いつかは、兄であるタカヤを越えてみせる」と努力を惜しまない青年であった。
後のテッカマンアックスこと武術の師である、ゴダードでさえ彼の事を認めていた。
だが、ラダムに洗脳され、「戦って殺す事で、兄であるタカヤを超える」という強烈な意思を持つ、劇中最悪の敵テッカマンエビルへと変貌してしまう。
ラダムに侵されながらも洗脳されなかったタカヤ=テッカマンブレードを殺そうと最前線に赴き続け、兄同様の非洗脳テッカマン(ラダムから見れば反逆者)である実妹ミユキ=テッカマンレイピアをも、自らの手で無残に殺害。
更には、ブレードが己の力を遥かに上回る戦闘形態ブラスター化へと進化すると、自らも寿命を極限まで削りとりブラスター化を果たし、ブラスターエビルへと進化する。
戦いの末にブレードを追い詰めるも、最後の一撃直前に身体が活動限界を迎え相打ちとなり、死を目前にラダムの支配下から解き放たれる。
最期はブレードに自らのテッククリスタルを託し、その腕の中で息絶えた。
ラダムに支配されていたとは言えその行動原理と憎悪は、すべて兄への愛情と完全な表裏一体なものであった。
映像特典「燃えた時計」では、そもそも何故愛する兄に対して、強い競争心を抱くようになったかが語られている。
そもそも父コウゾウの期待が、自分ではなく兄にばかり注がれていると考えるようになった切っ掛けは、幼少期のシンヤが起こしてしまった火災により母が亡くなってしまったことにあった。
タカヤに討たれ死を迎える間際にそのことを思い出したシンヤは、それならばたとえタカヤを倒しても望みは叶うはずもなかったのだと悲観する。
だがその一方で母も、父ですらも、命を投げ打ち何よりも先にと、シンヤを救おうとしたことにも気付く。
最も強い最期の愛を、兄に渡さず独占したシンヤは、戦う前から勝っていたのかもしれないと気付き、涙しながら逝ったのだった。
デラックスボンボン版
原作アニメ版と比較しても、デラックスボンボン版エビルは、悲惨且つ不幸としか言い様がない。
原作アニメと違い、Dボゥイは本当に記憶喪失だった為、完全に自分の事を忘れられており、ムキになって過去を話した程だった。
更に不幸なことに、こちらでは連載打ち切りで部下3人をレイピアの自爆でいきなり失い、ブチ切れたブレードに一方的にフルボッコにされるという悲惨な最期を迎える。
余談
シンヤを演じた子安氏は、この役に深い思い入れがあり、演じた当時は役者としてのスランプに陥っていたらしく、役を演じ終わって納得がいかなかったら声優業を引退する覚悟でいたが、演じたことで再び自信がついていった様子。
このキャラがいなければ、子安氏が数々の人気キャラクターを演じることもなかったと言っても、過言ではない。