ストーリー
フェーズゲート(ワープ用ゲート)の建造に向かうアルテラ社所有の宇宙船「オーロラ号」はある副任務のために海洋惑星「4645B」に降り立とうとするも、その途中に突如爆発し、墜落してしまう。
主人公は脱出中の事故で気を失うも、無事に着水を果たした脱出ポッドの中で目覚める。
衝撃で機能の一部が壊れた脱出ポッドで使えるのは数日を何とか生き永らえる程度の食糧と医療器具、そしてサバイバル道具の作成や簡単な食糧の加工が出来るファブリケーター。
これらを駆使し、海を泳ぎ素材を集め、ポッドの機能を回復させ、生き延びなければならない。
なぜオーロラ号はこの星を目指し、そして墜落したのか。
自分がこの星を脱出するためには何が障害となり、どうすればいいのか。
生き延びるための探索の中で得た情報はそれらの答えにつながって行くだろう。
概要
広大な海洋惑星「4645B」を舞台に、宇宙船「オーロラ号」墜落事故の唯一の生存者である主人公を操作して生き抜くサバイバルゲーム。
いわば海洋版Minecraftだが、あちらと比べストーリー性が強く、探索していけばおのずと目的も決まってくる。
基本的に活動の舞台は水中なので当然酸素の概念があり、またサバイバルゲームという事でサバイバルモードでは水分と満腹度も存在する。体力制でもあるので、これら四つに気を配りつつ探索を進めていく必要がある。
Minecraftの作業台にあたるファブリケーターで作れるものは最初は限られているが、墜落したオーロラ号周辺などで様々な物資の破片をスキャンするなどして設計図を集める事で海中基地とその設備、潜水艇やパワードスーツなどを作れるようになっていく。
また、最初こそ事前情報一切なしでサバイバル環境に放り込まれるものの、オーロラ号の事故の経緯から小魚一匹の生態に至るまで膨大な設定が用意されており、これらはスキャンや遺留品の回収などでアンロックされていく。コレクター要素や図鑑を見るのが好きなプレイヤーにもおすすめできる作品。
2014年12月からのアーリーアクセスを経て、2018年1月23日に正式リリースされた。言語は字幕とUIが日本語を含む全21言語に対応(音声は英語のみ)。また、Oculus Rift/HTC Vive/Valve Indexと言ったVRデバイスに正式対応している。
その後は同年12月にPS4版/Xbox One版もDL配信が開始された(海外ではリテールパッケージ版も同時期に発売済み)。正式発売後も何度かアップデートがされている。
続編「Subnautica:Below Zero」
Subnauticaパッケージ版発売後のアップデートと並行して続編である『Subnautica:Below Zero』の開発が進められている。時系列的にはSubnauticaの1年後、舞台は同じ惑星4645Bだが今作のフィールドは寒冷地帯であり、陸上探索の強化と体温低下の要素の追加、前作と似ていながらも微妙に違う寒冷地帯特有の生物群などが探索者を待ち受ける。キャッチコピーはBrave the Cold(冷酷非情に立ち向かう)。
2019年1月よりSteamのアーリーアクセスとして配信され、正式版は2021年5月14日にPC(steam、EpicGameStore)、Xbox(SeriesX/SeriesS/One)、PS5/PS4、NintendoSwitchで同時発売される。
余談
- Youtubeなどに上がっている動画を見ると分かるのだが、アーリーアクセス版初期と後期および製品版でストーリーラインが全くと言っていいほど違う。シナリオライターとそれ以外のスタッフで描きたいものの食い違いが起こった結果、途中で一からストーリーを書き直す事になったためらしい。
Pixivにイラストの存在する登場生物
ピーパー(Peeper)
開始地点周辺など、浅い海全般でよく見られる魚。
大きな黄色い目が特徴的。食用であり、調理した際の満腹度の回復量も食用魚の中で2番目に多いため序盤~中盤にかけての大切な食料である。
サンドシャーク(Sand Shark)
砂地の地形になっている浅い海で見られる肉食魚。
獣のような鳴き声を上げながら砂煙を立てて泳ぎまわり、周囲の自分より小さな生物に見境なく食らいつく獰猛な存在。
もちろんプレイヤーも対象なので、下手に近づかないようにしよう。
リーパーリヴァイアサン(Reaper Leviathan)
オーロラ号周辺を探索したプレイヤーなら一度は見た事のあるみんなのトラウマ。
リヴァイアサン級と称される超巨大生物であり、非常に獰猛な肉食生物。時々吠えたてたりしているのは単なる威嚇などではなくエコーロケーション(ソナー)らしく、こいつの吠え声が聞こえたら索敵範囲に入ってしまったと思って良い。全長は55mと、リヴァイアサン級生物では最小。
それでも生身で捕まればほぼ即死、設計図を集めてせっかく建造した潜水艇シーモスをもいともたやすく破壊してしまう程のパワーを持つ。絶対に近づかないようにしよう。
…なお、実はゲーム中終盤あたりで手に入るアイテムを上手い事活用すればナイフで123回斬りつけて倒す事ができる…らしい。
リーフバックリヴァイアサン(Reefback Leviathan)
※イラスト左上
グラッシー台地(Grassy Plateaus)近海を泳いでいるエイかクジラのような超巨大生物。
身体も鳴き声も大きいが全くの無害であり、背中にサンゴや海藻が生えている。
シードラゴンリヴァイアサン(Sea Dragon Leviathan)
こちらは深海の洞窟の奥深く、不活性溶岩洞窟(Inactive Lava Zone)などに生息している某怪獣にそっくりな超巨大生物。全長112mとリーパーリヴァイアサン以上の巨体であり、さらに食らいつくだけでなく溶岩ブレスまで吐いてくる恐ろしい怪物。
しかし探索のためには縄張りを横切らないといけないのでなんとかうまくあしらおう。
ちなみに、関係のある生物の名前はプリカーサーという名前であり、やはりKAIJU感がある。
余談
- 公開されているジャンルこそサバイバルゲームだが、未知の環境と危険な生物にあふれている事から下手なホラーよりも怖いと評判。「最初はサバイバル、慣れるとホラー、余裕が出来るとアドベンチャー」とも評される。
- とてつもなくバグが多い。リリースから時間が経ち幾度となく修正が当たっているSubnauticaはまだマシな方だが、Below Zeroに至っては2021年5月現在、進行不能バグが至るところで発生し、PS5以外ではまともに動かないという有様(そのPS5ですら時折問題が起こる)。特にPS4およびSwitchの日本語環境での強制終了バグが深刻で、開発チームは問題解決のために分析用のセーブデータの提供を呼びかけている。(開発チーム連絡先:subnautica-support@unknownworlds.com)
関連タグ
Steam購入ページ:Subnautica:Below Zero(PC)
PSstore購入ページ:Subnautica:Below Zero(PS4&PS5)
非公式攻略wiki(Subnautica:Below Zero)
この先ネタバレ注意!
シーエンペラーリヴァイアサン
水深1500mに存在するプリカーサーの研究施設、その最深部に隔離されているリヴァイアサン級生物。
高い知能を持ち、テレパシーによる意思の疎通が可能。また惑星4645Bに蔓延している高致死性の感染症『カラー』(と、それを引き起こすバクテリア)に対する抗体を作り出すことができる。
探索の中でプレイヤーもカラーに感染しており、それを治癒しなければ脱出できないためシーエンペラーに会わなければならない。会った時のやり取りから、プレイヤーからは「本作のヒロイン」「ママ」などと呼ばれている。