ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

打姫オバカミーコの編集履歴

2021-05-31 19:48:23 バージョン

打姫オバカミーコ

うたひめおばかみーこ

打姫オバカミーコとは、片山まさゆきによる麻雀漫画である。女流プロの世界を中心に描いている。

麻雀漫画の大御所、片山まさゆきによる麻雀漫画。連載期間は7年間に及び、巻数は同氏で最も多く、本人も代表作と位置付けている。当時、裾野が広がりつつあった女流麻雀プロの世界にスポットを当てている。

作品解説

あらすじ

麻雀プロになるも、全く勝てずにいた丘葉未唯子(おかばみいこ)は、雀荘で元最強の雀士、波溜晴(なみだめはる)に出会い、麻雀を教えてもらうように請う。しかし、女流雀士の世界は彼女を除き、全て事実上の支配者、我鷹愁(がたかしゅう)の弟子に収まっており、彼女と波溜はプロ組織(JMP)から孤立しており、様々な迫害に遭う。しかし、丘葉は持ち前の明るさを生かし、健気に日々麻雀を教わりつつ、そして最強の女流雀士、馬杉寧香などに闘いを挑んでいく。

特色

ストーリー漫画ではあるが、作中に波溜プロによる初級、中級者向けの麻雀講座が盛り込まれているのが特色であり、作者曰く「理論的な麻雀指南書を誰も書かないから、それならば自分が描こうという思いで創った作品」でもある。


本作の後に描かれた『満潮!ツモクラテス』とは世界観を共有しており、本作のキャラクターが多数登場する。

登場人物

丘葉未唯子(おかばみいこ)

本作のヒロインで、両側にハネた前髪が特徴。オバカミーコという綽名を持つほど、楽天的で短絡思考の持ち主である。本人曰くビジュアルだけでプロに合格したといっており、それ故、登場当初はアマチュアや一般客にすら軽く負けるひどい腕前だったため、波溜を泣き落として弟子入り志願する。生来は明るく前向きで、そして何事も積極的に吸収する性格であり、持ち前の引きの強さも助けて、めきめき腕を上げていき、本編では累計3回のタイトルを獲得するまでになった。愛称はミーコ。


波溜晴(なみだめはる)

本作のもう一人の主人公。男。プロ入り3年で最高位のタイトル、『風王位』を獲得するほどの天才的な腕前を持つが、麻雀漬けの生活が祟って家庭関係に軋轢を生み、愛妻に逃げられたショックで、一時は麻雀から足を洗う決意をする。だが直後にミーコと出会い、その前向きで直向きな性格に触発され、もう一度麻雀界に復帰することを決意。彼をライバル視する我鷹から疎まれ、タイトル戦やプライベートでも様々な妨害に遭うが、ミーコと共に乗り越えていく。

ミーコとは一緒に食事を作ったり、ゲームで遊んだりするなど公私を超えて仲が良いが、作中では師弟関係の域を出ていない。麻雀の腕は超一流で、かなり理論的に物事を教えているが、本人はアナログ派を自認している。


我鷹愁(がたかしゅう)

波溜のライバルにして、麻雀プロ(JMP)界を牛耳る独裁者。男。生殺与奪の権を握っており、権力を傘に、波溜やミーコに妨害工作を繰り返す。麻雀の腕も超一流だが、特権を濫用してシードしたりしているため、ハングリー精神に欠けるという弱点を指摘されている。女流プロはミーコを除き、全員を自分の弟子にしていた時期もあった。

『満潮!ツモクラテス』では雰囲気が柔らかくなっている。


馬杉寧香(うますぎねいか)

女流プロ最強の雀士。元はアイドルだったが、枕営業を拒んでいたため鳴かず飛ばずであった。そんな中我鷹の手によって麻雀プロに転向。わずか半荘1回見学してだけで完璧な打ち回しを覚えるなど、潜在的な天才的センスを見せる。

一流プロとなった後の彼女は超が付くほどのリアリスト(現実派)で、夢を見ない非常に実戦的な打ち回しをする。

クールだが、意外とノリが良い一面も。


今井恭子(いまいきょうこ)

ミーコの先輩に当たる女流プロ。ショートヘアで、唇は厚め。元は成績優秀の優等生だったが、友人を色眼鏡で見る両親に嫌気が差し、家を飛び出る。その際生活費を稼ぐために雀荘でバイトしたことが縁で、プロを目指す。プロ試験では筆記試験で満点を獲り、更に面食いな我鷹の一存によってプロに合格する。

優等生らしい手堅い、悪く言えば押し引きに淡白な麻雀であったが、後に後手を引いても回しつつ攻めるような粘り強さを身に付けるようになり、馬杉を倒し、悲願のタイトルを獲得する。ミーコとはプライベートでも仲が良い。


反田猟子(はんだりょうこ)

ミーコの後輩に当たるプロ雀士。名の通り、攻撃的な性格で、それが祟って一時は周囲から孤立しかけた。貪欲に高めを狙っていく打ち回しをし、宝生曰く業の深い打ち手。だが女流プロを忌み嫌う俳優・存在館有人との対戦で勝利し、周囲と和解する。後に実力派として評価される。


若菜まりな(わかなまりな)

ミーコと同期のプロ雀士。実力は芳しくなく、リーグ戦を陥落したことも。その後、茂葉入の説得によりプロ復帰を果たす。弱気な性格。


宝生れいら(ほうしょうれいら)

女流プロの姉御肌。我鷹とは近しげにしているが、馬杉に夢中な我鷹からはそこまで腕を評価されていない。実力は中堅でタイトル無冠だが、アナログvsデジタルのマッチでは優勝し、存在感を見せた。自分の店を構えている。


鈴鳴未里(すずなりみり)

声優と二足草鞋の女流プロ。小柄な体格で、ポニーテールをしている。先手必勝の棒テン即リーを身上とし、見た目とは裏腹に勝ち気な雀風。声優としてもそこそこ売れており、コアなファンが付いている。


更科香月(さらしなかづき)

若手の実力派の女流プロ。ウェーブヘアーで、少し面長。攻撃の強さを身上に、速い仕掛けと駆け引きを得意とする実力派だが、最強の馬杉からは逃げて決勝の相手を選ぶような、勝負にドライな一面も。


犬吠埼春菜(いぬぼうざきはるな)

「東風少女」のキャッチコピーで売り出された若手女流プロ。名前の通り顔が犬っぽいが、三つ編みで落ち着いた格好をしている。女流では珍しく、鳴きを中心とした速攻を得意とする。

嫌われ者の出島を理解するなど、意外と冷静な面を持つ。


出島美結(でじまみゆ)

若手の女流プロ。オンライン麻雀ソフトで1位を獲る実力者で、ハンドル名は「デジタルミューズ」。名の通り、デジタル麻雀の信奉者であり、その強さ故に麻雀プロを食ってかかるような発言をするなど、コミュニケーション力に欠ける部分も。


存在館有人(そんざいかんありと)

配牌運は無いが卓越した雀力でカバーする、芸能人随一の麻雀実力者。ルックスだけの弱い女流雀士たちの、場を無意味に掻き乱すような打ち回し(優勝の目がないのに、無意味に攻めて脇に放銃するなど)に何度も優勝のチャンスを潰されてきたため、女流雀士をひどく忌み嫌っている。

女流雀士撲滅を図って男性芸能人vs女流雀士の大会を主催した。


五条豊(ごじょうゆたか)

B級のプロ雀士。場の空気を読めない、歯に衣着せぬ発言をする大胆な性格だが、ミーコの味方でもあり、ミーコを女流プロの世界に戻す際には波溜に加勢している。


この記事のカテゴリ

片山まさゆき 麻雀

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました