まず最初に
みなさんは「地下プロレス」という言葉にどういった印象をお持ちだろうか。
照明の少ない会場のリングで戦う屈強な戦士たち、その勝敗をめぐり飛び交う金銭、勝敗が決した後のお楽しみタイムetc、etc………。
相応にいかがわしいシチュエーションを思い浮かべる方は多いと思う。
まあぶっちゃけてしまうとこの現世にそんなものは存在しない。
多少近いものを探してみると米国内に点在するインディーズ団体、もしくは大学の学園祭などで開かれる学生プロレスあたりだろうか。
動画サイトなどでプロレス動画を見ると、明らかに正規団体のものより狭いリング、あるいはステージ上にリングを設置したり(観客は一方向からしかリングを見ることが出来ない)コーナーポストから飛ぶと天井に当たってしまいそうな狭い会場での熱闘の様子が散見される。
しかしいずれも観客からとっているのは正規団体の物より割安な入場料のみであり、金銭がかかっているような雰囲気ではない。金銭を懸けて戦う競技にはタイのムエタイがあるがあちらは公営ギャンブルである。
(とはいえ六角形のリングを使うTNAという団体があったり、学生プロレス出身の棚橋弘至というスーパースターがいたり、福岡市の博多スターレーンというやたら天井の低い会場(元々がボウリング場である)で新日がよく興行を打っていたりと境目は割と曖昧だったりする)
いずれにせよ、趣味のプロレスごっことかならともかく、違法な収入目当てのプロレスなど割りに合わないことこの上ない。日本の各団体は自前の道場を持ち入門者をしっかりと鍛え上げるし、米国には各メジャー団体にコネクションを持つ私営のジムが多数ある。メキシコに至っては階級ごとのライセンス制度があり、ライセンスを持っていないとメキシコ国内でリングに立つことは出来ない。
二次元の世界を見てみよう
すぐに思い浮かぶのは、漫画でありアニメ化もされたタイガーマスクの出身である虎の穴。
ただ、こちらは悪役レスラー育成専門機関であり興行を打つわけではない。
それとは別にプロレスの星アステカイザーなんて特撮作品もあった(どちらにも新日が深く関わっているというのが面白い)
R-18の世界になると
衆人環視の元、裸に近い格好をした人間同士が戦う。
実はエッチな作品では割とよく使われるシチュエーションだったりする(キャッキャウフフの瞬間を子供に目撃された時の言い訳として「プロレスごっこ」という文言が使われたりするし。プロレス側からしたらとんだ風評被害……と言いたいところだが実際のプロレスでも男女ペアで戦うミックスドマッチとか何より天龍源一郎vs神取忍という超有名な対戦もあったりする。彼らの名誉のために言っておくがキチンとガチで戦ってます)。