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ケイ(凍牌)の編集履歴

2021-06-23 21:05:57 バージョン

ケイ(凍牌)

けい

『ヤングチャンピオン』連載中の志名坂高次の漫画『凍牌』の主人公。

「どうしたの 震えてるよ」


概要

初登場時は高校1年生。本名の漢字表記は「(けい)」。昼は高校生・夜は麻雀打ちという生活を送っている。両親とはある事情により同居していないため一人暮らし…ではなく、自宅に異国の少女・アミナを飼っているため二人暮らしである。

元々他者に対して淡白な上、他者の破滅や暴力を目の当たりにしたり、自らがハンデを背負おうがお構いなしに冷静であっさりとしている。

ギャンブルでは化け物じみた記憶力と探偵並みの洞察力、拳銃を突きつけられたり隣で殺人が起きたりしているような状況でも顔色を変えず行動を選択する冷徹さで敵を圧倒する。

裏世界では「氷のK」の異名を持つ。


しかしながら彼の本質は「氷」以上に、勝負の世界で生きるスリルへの渇望であり、それを作中で何度も指摘されている。ケイ自身それを自覚しつつも、その欲求に抗えず、何度も裏と表の世界を行ったり戻ったりすることになる。

「麻雀と指一本…どう考えても麻雀の方が重い!!」という迷言は、彼の中の合理性と非合理性の同居を端的に表している。

同様に一見冷徹な雀風も期待値を計算するデジタル派ではなく、命懸けの最終局でも平然と裏ドラに期待するスリルを味わおうとしたり、「波(流れ)」を考慮に入れて戦略を組み立てるなど、むしろアナログ派である。


クラスメートを含めどうでもいい人間に対しては生死を含めて本当にどうでもいいという冷徹な態度で臨む(逆に積極的に殺そうともしない)。

しかしアミナに対しては優しく世話を焼いており、彼女に危険が及ぶと表情を一変させる。他にも幼馴染の桂木優や自分のために命を張ってくれたカズ、恩讐超えて麻雀友達になった畑山など、自分に損得を超えて関心を持つ人間が窮地に立っている時も血相を変えて取り乱す場面が多い。また一度でも卓を囲んだ人間(クズを除く)に対して特別な感情を持っている描写も窺える。

貸し借りについてもかなり厳しいところがあり、義理を貫くためなら自分の指を切ったり、腹を掻っ捌いて腸が露出することも厭わない。密約を結んだ相手との裏切りの条件を満たしつつ、元の雇用主を勝たせるという荒業もやってのけている。

このように「氷」と称されているとはいえ、内実は血の通っていない人間というわけではなく、むしろ人間味溢れているのがケイの魅力である。


来歴

幼少時代、弟の孝を両親によって保険金目当てで事故を装って殺された。このことが、ケイの精神と人格形成に影響を与え、「良い子にしなければ殺される」という思いで必死に生き続けた。そのさなかで幼馴染の桂木優の父から麻雀を教わる。


中学時代、両親がいない間、暇潰しに始めたネット麻雀で「まっちゃん」を打ち負かし、彼にその強さを見込まれ「オフ会で賭け麻雀をしないか」という甘言に乗せられて、迎え役の高木の手引きによりまっちゃんの住むマンションに赴く。そこは裏世界で密輸された東南アジア系の幼女たちがまっちゃんたちによるDV被害を被り裏DVDの撮影場所として使っていた場所であることを知り恐々と麻雀を打つ破目になる。そのなかで後の「氷のK」としての能力が開花し、まっちゃんやその仲間によるタガログ語の通しを少女・アミナによる狂言で見破り、さらにスリカエのイカサマを見破り完全勝利を収める。その場に現れたマンションの統括者・関ひではるによりまっちゃんは粛清され、この現場から逃れたいがために、関に頼んで自分を助けたアミナを勝ち金の代わりに引き取る。また、この時関に自身の連絡先を携帯に登録され、「生活費とアミナを養うこと」を建前にスリルを求め、「裏レート」の雀荘に足を運ぶようになる。


高校生になってから、やがて代打ちを率いるヤクザ・高津則之との出会いを通して、途中右足の小指を失いつつも「一軍」の代打ちとしても活躍するようになる。


竜鳳位戦


しかしケイを完全に支配しようとする高津と後に対立。一度は高津に敗北して支配下に置かれるも、ルーレット麻雀で死闘の末高津を死に至らしめ、裏麻雀の世界から足を洗うことになった。


その後は優・アミナと仲良く暮らしていたが、恩人のカズの窮地をきっかけに再び裏麻雀の世界に足を踏み入れることになる。


関連リンク

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