概要
アンシャントロマンに登場するアイテムのこと。効力としては口に含めば水中でも息が出来る能力を得られる。なお木から採取する描写があるが何故か「エスカの木の実」とは呼ばれない。
主人公たちの外道行為
ギゼフィルを倒すべく神の力を継承するための旅を続ける主人公パーティは、ファーナスの町に住んでいたシェリルという男から主人公パーティの一人であるサリナが神の力を継承する方法を聞かされる。その方法とは、
①ルナの浅瀬の北にアルナの関がある
②そこから山に入ったところに、ロブコロアの滝がある
③その中に保管されてる剣を持って、シェリルの所に戻ってくる
というものであった。しかしアルナの関は封鎖されており主人公パーティはロブコロアの滝に通じる唯一の道である「ロブの関」に向かう。
この関には大量の水が蓄えられており、主人公パーティがここを通るにはこの関を破壊して水を排出しなければならない。
しかしその下流に「コントンの廃墟」と呼ばれる集落がある事がわかり、そこには住民が残っており中には歩けない老人までいた。
このままでは集落が水没してしまう為普通であれば避難を進めるはずである…がここで主人公パーティの一人であるミーアが突然エスカの実の存在を思い出し、それを食べさせれば住人が溺れることはないと発言。カイは住人を全員避難させるには時間がかかると判断し「エスカの実を住人に食べさせて関を破壊する」という作戦を強行、主人公パーティもそれに満場一致で賛成する。
住民にはエスカの実を支給するから生き延びろ。人数分あると一言言っただけである。(ミシリアは下流にいる人たちを避難させたかったらしいが…。)
そしてメイン画像のようなクソショボSEのウォータードラゴンが出現しダムが破壊された…。
この話を考えた人は精神に異常があったのかもしれない。
この行為の問題点
- 関を破壊した事で発生する鉄砲水が村に押し寄せたら間違いなく村ごと水に押し流されてしまい、村民たちもどこぞへ押し流されたり、水圧で全身骨折したり、木や地面に叩き付けられて昇天、なんてことが起こりうる。仮に住人が全員助かったとしても家財は間違いなく消失する。また水中で息が出来たとしても水が即退くわけではない為、不衛生な水溜りから伝染病が蔓延る恐れがある。
- ちなみに主人公達は自分達が関を破壊するとは一言も言っていない。住人からはまるで魔物が関を破壊するため、住人を逃す時間がない主人公達がやむを得ず非常手段をとったと認識されかねないので、この行為は悪辣なマッチポンプとも言える。
- エスカの実を入手する過程は雑なムービーで処理され、(RPGにありがちなおつかいクエストのように)フィールド上からプレイヤーが規定量のエスカの実を探し出す、などということはない。そのため「ボリューム不足回避や他ソフトとの差別化のため不要とは感じつつもなんらかのイベントをねじ込まざるを得なかった」という擁護さえできない。
- そもそも目的地への途中の道が水没しているだけなので、主人公一行がエスカの実を口に含んで水中を進めば関を破壊する必要もないし、住民に説明する手間も省けるしで、より短時間で進めるのではなかろうか。
ところがどっこい
これでも村人は全員生きてるし、村はなんの被害も受けていない。むしろ村人達はカイたちに感謝までしているのである。ここの住民メンタルといい身体といいタフすぎるだろ………。
余談
ダムが破壊されたSEは後に秘密結社鷹の爪の効果音(特にポイポンがイガグリみたいになる時に使われている。