ロキ(テレビドラマ)
ろき
概要
『ワンダヴィジョン』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』に続く、Disney+独占配信のMCUドラマシリーズ第3弾。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』にてアベンジャーズから逃亡したことで、本来の歴史から逸脱した存在「変異体」となったロキの活躍が描かれる。
なお、本作の主人公となるロキは、本来であれば『アベンジャーズ』でアベンジャーズに敗北し、紆余曲折の果てに『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で死亡するはずが、「『アベンジャーズ』での敗北直後、逃亡に成功する」という別の歴史を辿った存在であり、本来のロキとは別の存在となっている。
ドラマの主設定として、これまで登場が示唆されてきたマルチバース(多元宇宙)とタイムライン(時間軸)の概念が取り上げられている。
あらすじ
2012年のニューヨーク決戦にてアベンジャーズに逮捕されたロキは、2023年からタイムスリップしてきた未来のアベンジャーズの行動の結果、一度は奪われたスペースストーンを手に入れ、逃亡に成功する。
が、TVA(Time Variance Authority)と名乗る謎の組織に捕まり、神聖時間軸を乱したとして裁判にかけられてしまう。
あわや「リセット」されてしまうところを、TVAの分析官メビウスに救われたロキは、彼からある事件への捜査協力を依頼される。
メビウスは、その事件の犯人はロキ本人だと言い……。
キャラクター
- ロキ:主人公。ヨトゥンヘイム生まれ・アスガルド育ちの「いたずらの神」。
- メビウス・M・メビウス:TVAの捜査官。
- ラヴォナ・レクサス・レンスレイヤー:TVAの裁判官。メビウスの上司。
- ハンターB15:TVAの兵士。変異体を捕まえることが任務。
- ミス・ミニッツ:TVAのマスコットキャラクター。
- ケイシー:TVAのスタッフ。
- 変異体:メビウスが追う、謎の「敵」。
設定
時間軸
「歴史」「タイムライン」とも言われる、時間の流れ。
元々は複数ある(パラレルワールド、マルチバース)ものであったが、タイムキーパーによって一つの時間軸「神聖時間軸」にまとめられた。
だが、本来の歴史にない行動をする存在が現れると、別の時間軸が生じてしまうという、不安定なものでもある。
タイムキーパー
3体いる、時間軸を監視する高次元の存在。
かつて時間軸が複数存在したとき、時間軸同士の争いが勃発したことから、すべての時間軸をまとめあげ、「神聖時間軸」を作り上げた。
今は、神聖時間軸に分岐が生じないよう監視する組織「TVA」を創設し、支配している。
TVA
神聖時間軸から分岐が生じないよう監視している組織。
本部自体は神聖時間軸とは別の空間に存在する様子。
スタッフは、あらゆる時代・場所へ移動することができ、時間軸の分岐を感知したらこれの原因となる「変異体」を捕まえ、リセットチャージャーによって分岐した歴史を消し、本来の歴史=神聖時間軸のあるべき姿に戻す。
捕まえた変異体を裁判にかけるが、往々にして「リセット(剪定)」と称して消滅させる。
変異体からの質問やクレームには一切答えないという、冷酷かつ事務的な組織である。
変異体
神聖時間軸(歴史)上、ありえない行動を起こし、タイムラインを分岐させる存在。
TVAが捕まえるべき存在であり、捕まったが最後、TVAでの裁判にかけられる。
元居た時間・場所は、TVAのリセットチャージャーによって本来の歴史に修正され、そこに「本来の自分」も生み出されるため、変異体は神聖時間軸における居場所を失ってしまう。そのため、仮にTVAの「リセット」を逃れたとしても、どこで安住することもできなくなる。
変異体が変異体と見なされる要素に関しては、当人が関与しないものもあり、例えば、本来は男性で生まれるはずの存在が女性として生まれたり、人間として生まれるはずが怪物として生まれたりしても、そのことが時間軸の分岐を生むのであれば、変異体として扱われてしまう。
更に、TVAや神聖時間軸のことは、神聖時間軸の中で生きる存在の知らないことなので、変異体はわけのわからないまま捕まり、裁判にかけられ、消滅することになる。