イチジクとは、クワ科の植物の一種で、西アジア原産の果樹。
後に果実になる部分「花嚢」の内面で花が咲くので、外観上花が無いように見える。
そのため、漢字名は「無花果」。
果実内のつぶつぶは、花だった部分である。
あまり日持ちしないため、生のイチジクが市場に出回る期間は短い。特に保存技術が発達していなかった古代では干したものが一般的であった。
これにちなんで、古代ローマの政治家大カトーはカルタゴ産のよく太った生のイチジクを演説の場に持ち込んで「これほど見事なイチジクを産する国が3日の距離にある」と、カルタゴの脅威を説くために利用したという話が残っている。カルタゴ滅ぶべし。