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投手の編集履歴2021/07/27 17:15:52 版
編集者:高宮 毅彦
編集内容:記事を加筆

概要

野球ソフトボールクリケットのポジション。

ピッチャーとも呼ばれる。クリケットの投手はボウラーと呼ぶ。

野球における守備番号は1

「第一の」「高貴な」「最高の」意味を持つトランプのA(エース)にちなみ、チーム随一の主力投手を「エースピッチャー」「エース」と呼ぶことが多い。

打者ボールを投げる「投球動作」を行うことができる唯一のポジションである。そのため選手個人に試合の「勝利」・「敗戦」記録がつくという特徴がある。

投球後は内野手のひとりとして守備も行う。

野球はテニスやバレーボール等と同じく、時間ではなくセットプレーの進行を経ないと試合が進まないスポーツであり、試合進行に必要な投球は完全に投手一人のみによって行われるため、試合進行に一番影響を与える重要なポジションである。そのためストライクが投げられる投手が全くいない場合、そもそも野球にならないとされる。

※テニスとバレーボールは双方ともに正規のサーブが打てない選手同士だったとしても失点でセットが終わることにより試合が進むが、野球でストライクが投げられない投手だった場合、相手チーム側のミスでアウトが取れない限り1回表から全く試合が進まない。(通常は試合時間が無限ではないためもちろんどこかで時間切れにはなるが)

前述の通り試合進行に必要な投球動作は投手しか行えない上に、急激な全力動作である投球そのものが極めて身体への負担が大きく、プロ野球では打順を下位打線に入れることが多い。

指名打者制の場合、指名打者が投手の代わりに打席に立つため投手は打席に立つ必要がない。ソフトボールでは似たルールとして指名選手がある。なお野球の指名打者は必ず投手に代わって打つ(=投手は打ってはいけない)が、ソフトボールの指名選手は必ずしも投手に代わる必要はなく、守備専任野手と別に投手が打ってもよい。

打撃力がある投手本人が投球と打撃の負荷に耐えられるならこの限りではなく、少年野球や高校野球などでは「エースで四番」など、投手をこなしながら上位打線に入ったり、試合終了まで一人で投げ切ることもよくある。一方プロの世界でそのような選手はまずいない。

投手でありながら打撃選手(野手)としても出場可能で、かつ両方を年間通して維持できる場合、「二刀流」と呼ばれる。自身が登板しない試合には指名打者(あるいは野手)として出場し、打撃に参加する。

近年では投手の負担を軽減する策として、先発中継ぎ抑え等、1つの試合を複数人の交代で担当する分業制が確立している。だが、確かに先発の負担は軽減するが、中継ぎや抑えを1人に固定するとかえってこちらの負担が増大してしまうため、完全な解決とは言い難い。

一方で、先発投手が交代せずに試合終了まで投げ切ることを「完投」と呼ぶ。かつては試合の最初から最後まで投げ切ることが良い投手の絶対条件であるとされていた(これを「先発完投主義」という)が、分業制が浸透した現在ではあまり言及されない。なお、個人差が非常に大きいが、1人の投手が無理なく投げられる球数のおおよそのバロメーターは100球前後とされている。

負担の分散とは別に、投手の調子が悪い時や、予想外に打たれて投手のスタミナが切れてしまった場合等、控えの選手と交代を行うことができる。他のポジションと同様、一度ベンチに退いた投手はその試合でもう一度使うことはできないが、ベンチに下げずにポジションのみ交代して野手になった場合は同じ試合で何度でも投手に復帰が可能。

ちなみに打つ打たないに関わらず任意のタイミングでいつでも代打と交代させられる打者と違い、投手は最低1人の打者との対戦が終わるまでは野球規則によって交代することはできない。そのため「同じ投手に対して代打の代打」という戦術は可能だが、「同じ打者に対してリリーフのリリーフ」はできない。

野球の投球は片腕でボールを相手チームの打者(正確にはその奥にいる自チームの捕手)に向かって投げる。ボールが正規のストライクゾーン(ホームベース上、かつ打者の胸から膝までの高さ)をかすめて通過すればストライク投球となる。なおこのゾーン内を通過しても途中で地面にバウンドした場合はストライク投球とはみなされない。

投げ方では主に、

オーバースロー(上投げ)

スリークォーター(上投げと横投げの中間)

サイドスロー(横投げ)※和製英語で英語ではsidearm(サイドアーム)。

アンダースロー(下投げ)※和製英語で英語ではsubmarine(サブマリン)

の4つに分けられる。

記録の計算式

  • 防御率=(自責点×27)÷(投球回数×3)
  • 与四球率=(与四球数×27)÷(投球回数×3)
  • 被本塁打率=(被本塁打数×27)÷(投球回数×3)
  • 奪三振率=(奪三振数×27)÷(投球回数×3)
  • 勝率=勝利数÷(勝利数+敗戦数)

防御率・与四球率・(被)本塁打率は数字が小さいほどよく、奪三振率は数字が大きいほどよい。

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