概要
アイルランドの民間伝承に登場する妖精で、アイルランド語で「赤い男」を意味する「fear dearg:ファー・ジャルグ」という名の通り、赤い服、赤いとんがり帽子を身につけており、レプラコーンの一種であるともされる。
その他マンスター地方ではフィル・ジャルグ(Fir Darrig)、さらに赤毛のフィル・イァルガ(Fir Dhearga)という妖精が伝わり同一視される。
アイルランドの詩人ウィリアム・バトラー・イェイツは、「ドニゴールのファー・ジャルグ」という何でも屋のパット・ダイバーがこの妖精によって一晩中死体を炙ったり、運ばされる悪夢を見せられるという物語を紹介している。
マンスター地方のフィル・ジャルグは、80㎝ほどの大きさの小人であるといわれ、暖炉の火にあたらせてほしいと頼んで来るので受け入れれば幸運が訪れ、拒否すればいたずらしてくると伝わる。
フィル・イァルガは捕らわれの妖精であるといわれ、妖精界に迷い込んだ人間を、元の世界に戻る方法を教えてくれるとされる。
創作での扱い
- ファイナルファンタジーシリーズ
『ファイナルファンタジーⅢ』のオーエンの塔に出現する、槍を持ったレプラホーンの色違いである黄色い小鬼のようなモンスターで、トード、ブライン、ポイズンで攻めてくる。DS版ではファイア、ブリザド、サンダーの使い手。
ピュアの配下のひとりで、魔法則の天才である服も肌も真っ赤なオルク。
- ホーンテッド・オバケストラ
真っ赤な服で身を包んだ泰鳴館の主人ファー・ジャルグ(演:谷佳樹 ゲーム版CV:興津和幸)として登場。正体は幸福の妖精。
- 幻獣姫
種族聖・属性火の妖精の女の子で、趣味はかくれんぼの鬼。赤い幻ファー・ジャルグの趣味は穴掘りをさせること。