中里介山(文豪とアルケミスト)
なかざとかいざん
恋はいけない。魂を傷つけるから
公式人物紹介
『文豪には珍しいストイックの塊の理想主義者。
発言は人生を悟りすぎていて難解に聞こえるが、それは人間の業への悩みが尽きないためらしい。
お金や名声といった俗世間的な欲とは無縁らしく質素な生活を貫こうとするので周囲は苦労する。
かつては理想のために情熱的に生きていた時期もあったらしい。』
概要
2019年3月開催の『有魂書研究 中里介山に関する研究』で先行登場した文豪。
代表作でもある長編時代小説「大菩薩峠」は様々な文豪にも影響を与えている。
「大菩薩峠」は未完結(全41巻)で終わっている。
宮沢賢治との潜書で発生する回想では、彼が「大菩薩峠」を詩にした事が元ネタと思われる話題を聞くことができる。
ゲーム内でのキャラクター像
数いる文豪たちの中でも年長の姿で転生した。「老いたという気はしないが、若いという気もしない」というのは、老成している精神ゆえの言葉か。
時折ふらっと旅に出かけてしまうように行方をくらますらしく、その度に周囲が騒ぎ出す。
彼の著した中で最も有名な作品が「大菩薩峠」である。これは主人公・机龍之介なる虚無に憑りつかれた剣客が、あてどない流浪の旅で数々の強敵と切り合うという時代小説で、社会現象ともなった名作であり、いわゆる「大衆文学」の先駆けともされている。
特に机龍之介のキャラクター性は好評を博し「無口で強い、超人的な剣士の旅路」という現在巷に蔓延る冒険活劇・伝奇物主人公のテンプレート元となった。
図書館の文士で言えば、泉鏡花(文豪とアルケミスト)谷崎潤一郎(文豪とアルケミスト)菊池寛(文豪とアルケミスト)、そして芥川龍之介(文豪とアルケミスト)が絶賛している。この作品はなんと30年も続いたのにも関わらず、中里自身の死で未完に終わってしまった。彼の常に諦観漂う寄る辺ない雰囲気は、人生をかけた一大作品への未練が多分に感じられる。
交友関係
文学と、トルストイの作品に見られる「自然との共生」「農業と文学の両立」を志す文豪達と交流があり、武者小路実篤や、徳冨蘆花などが主らしい。
山本有三は、洗練された、菩薩の心を持つ人物と語っており、特に信頼している模様。
タグ付加等の注意
実在した文豪の方をモデルとしたキャラクターであるため、イラスト及び小説を投稿する際は、
マイナス検索という観点から「文豪名(文豪とアルケミスト)」に統一するようにお願いしします。