棋譜は、音楽の音譜のように、ゲームを再現することができる。
囲碁の場合
碁盤に見立てた図に、順番通りに数字を書いていく。先番視線で、❶、②、❸…と表記されることが多い。手書きの場合は、黒番は黒や青色のペン、白番は赤や朱色のペンで表記する。
石が取られ、空いている場所にさらに打つ場合(劫など)、図の外側に、打った手番の数字を書き、その隣に()で、はじめにあった石の数字を書く。{例:⓳(⓯)}
将棋の場合
将棋の升目に住所のような番号が存在する。右から1、2、3…9、上から一、二、三…九。右隅ならば「1一」である。動いた駒や打たれた駒がどこにあるかを表記する。先手は☗(▲)、後手は☖(△)もつける。
例>☗7六歩(7六に歩兵が動いた)、☖8四歩(8四に歩兵が動いた)
駒が成る場合は最後に「成」を表記、駒を打ち、指すのと区別する場合は「打」を表記する。
プレイヤーから見て、右(左、中央)の駒を動かした場合は「右」(「左」、「直」)など書く必要もある。
なお、中国語では、「棋譜(チィプーウ)」は、日本語の「棋譜」以外にも「定石」、「定跡」の意味もある。