〈特徴〉
感想タグのひとつで、「子どものごっこ遊び」や「幼児が母親に甘える様子」「男子小学生が中学生以上の女性と遊ぶ様子」などを描いた作品を見ていて、「子どもに戻りたくなった」と思われる作品に付けられる。
〈この記事を読むにあたって〉
→「ピーターパンシンドローム」も参照してほしい。
この言葉の響きから「現実逃避」や「ピーターパンシンドローム」「幼児退行」と同じようで、違うところがある。
「童心を取り戻し、新しい自分を見つけられるか」というところに気をつけて読んでほしい。
〈概要〉
人間、小学校中学年に第二次性徴を迎え、思春期に入る(いわゆる「大人の階段」)。このころから大人への憧れと恐怖を抱いたり、初恋を体験したり、自分の未来について悩んだりと、心が揺れて不安定になることが多い。同時に、醜さと意地汚さ、狡賢さ、場の空気を読む大切さなどを身に着けながら大人になっていくという。この過程で、自分の未来を否定される人や、自分の知らないところで劣等感に襲われる人も多いようだ。さらに、大人になれば、大人社会ならではの理不尽さと厳しさ、ストレスにも苛まれるという。
大人になることや、大人でいることに息苦しさと恐怖を感じた人や、子供時代に未練を抱く人ほど、子どもに戻りたがるようだ。また、楽しそうに遊ぶ子どもたちを見るたびに、子どもに戻りたくなる気持ちがこみあげてくることが多いという。けれども、いくらこう望んだところで二度と子どもには戻れない。むしろ、「童心に返る」ほうが現実的のようだ。
〈結論〉
どうやら、子どもに戻れば「大人社会の厳しさから逃れられる」と思われがちだけれど、これだけではなさそうだ。
ただ昔を懐かしむだけでなく、大人社会と距離を置きながら、忘れてしまった(または手放した)童心を取り戻し、さらに「新しい自分を見つける」ためのきっかけとヒントも得られそうだと考えられる。
〈関連タグ〉
大人 大人の階段 思い出 懐古 郷愁/ノスタルジー 現実逃避 ごっこ遊び 子供/子ども 子供時代/幼少時代 思春期 切ない/なにこれ切ない 第二次性徴 童心 ピーターパンシンドローム 未来 昔 幼児 幼児退行
子供の王国:子供に戻った大人達が支配する世界を描いた作品。