概要
東映不思議コメディーシリーズ『ペットントン』のヒットを受け、同シリーズの路線をゴールデンでとういことで木曜のゴールデンタイム(19:30 - 20:00)で放送された。原作は石ノ森章太郎、脚本は浦沢義雄。文献によっては本作も東映不思議コメディーシリーズに含む場合もある。
しかし、時間帯の都合上内容に制約があったのか視聴率は振るわず、全11回で打ち切られた。
本作は基本的にフィルム撮影だが、特殊効果にはVTR撮影を行なっている。当時の純フィルム作品と異なり、質感の異なる映像が交互に現れる点が特徴だった。しかし、そうした映像技術は特撮では定着せず、東映特撮ではファイン・ネガ・ビデオシステムがようやく導入された1990年代中期でも、VTR合成やオプチカル処理はキネコやフィルム焼き付けが主流となっていた。その後、VTR撮影の東映特撮は1996年の『超光戦士シャンゼリオン』を待たねばならなかった。
なお、スポンサーは食品メーカーで、玩具会社ではなない。
登場人物
てれもんと林一家
- てれもん
電波のカスから生まれた全身オレンジ色のTVオバケ。本名は「てれもんじゃ」だが作中では「てれもん」と呼ばれることが多い。テレビの中と現実を行き来し、テレビに映った物体や人物を実体化させて外に出すことができる。
- 林 トンボ
本編の主人公。家のテレビがフジテレビだけしか映らないことが原因でネクラな性格。
- 林 アゲハ
トンボの母。
- 林 カブト
トンボの父。区役所勤務。
町の人たち
- サヤカ
トンボやてれもんの憧れの少女[注釈 4]。
- ラドン
トンボの同級生。アゲハに恋し、結婚しようと目論んでいる。
- 屋台のラーメン屋
カブトの友人。
てれもんの敵
- 小俣/ザ・グレートデンキ
林一家の近所の電器店、小俣電器の店主。ザ・グレートデンキは小俣が電気大明神に祈って変身した姿。林家のテレビを最新式に買い換えさせようと目論む。
- 総天然色カラーボーイ
全てを総天然色に変えてしまうテレビの怪人。おネエ言葉で話す。
主題歌
OP:「Nice Accident」、ED:「チャンネルX」