レブレサックの村長
れぶれさっくのむらおさまたはれぶれさっくのそんちょう
「こんなもの、あってはならないんですよ・・・!」
概要
主人公たちが過去のレブレサックに訪れると、呪いによって魔物に変えられてしまった神父を村の異変の原因を作った魔物と思い込んで処刑しようとしてしまった事件が起こり、過去のレブレサックの人々はその過ちを二度と忘れないよう、石碑に刻んで村の広場に残していた。
だがしかし、現代のレブレサックではその石碑が別のものにすり替えられており、村を襲った魔物は主人公達で神父が村を救った、という村にとって都合のいい話に改編されていた。
だが、村の子供達によって村長宅の地下から本物の石碑が見つかり、主人公らがそれを村長に突きつけると、村長は部屋にあった斧で石碑を主人公達の目の前で粉々に砕き、隠蔽。結局真相を知るのは主人公達と石碑を見つけた子供達だけで他の村人達は石碑を真実であると信じ込む。後に魔王が復活した後は、村の外の人間は敵であるとまで思い込んでいる。ドラクエ7のイベントの中でも特に後味の悪いイベントであり、キドラントの町長と並び証される存在である。
レブレサックへの評価
このような一連のイベントのため、プレイヤーからのレブレサックでの評判はすこぶる悪く、あのチャゴス王子と並んでドラクエで最も腹が立つイベントなどと言われてしまう事も。
とはいえ、村長からしてみれば、先祖の美談を村の目玉として扱っているという現状があるため、それを急に「全て捏造でした」と話して今更村と村人を混乱させたくなかった、などの決断もあったものと思われる。
この点はメルビンもコメントを述べており、
「村長どのの立場では致し方ないとも言えるが、どうもスッキリしないでござる」
と納得はしていないまでも理解は示している。とはいえ、
「あやまちをみとめる勇気も大切と思うでござる」
とも話しているが。
この現代のレブレサックでの出来事への他のパーティーメンバーの反応は以下の通り。
「真実は闇の中……か」
「みんなこの先もずっと、間違った歴史を信じていくのかな」
「ちっくしょーっ!村長さんなんで古い石碑こわしちまったんだよっ!?」
「ほんとのことわかったのに、なんであんなことすんだ?オイラくやしいぞっ!!」
「……神父さまも神さまもこいつらなんか助けちゃくれないわよ!」
「……あたしたちが、だからやるしかないのよね」
アイラは憤るでもなく、呆れるでもなく、村と村人たちの未来を案じているとも諦めているとも取れる複雑な心境を口にし、
ガボは実にガボらしく、真実が壊された事へのストレートな心情を述べ、
マリベルは、村と村人に悪態を吐きつつも打倒魔王への決意を新たにする言葉を残す。
他のイベントでも同様だが、彼らなりの様々な感想を話してくれる。
ドラゴンクエストシリーズで会話システムが実装されたのはドラクエⅦからであり、レブレサック以外にも様々な場所で仲間と会話が出来るが、このレブレサックでは特に仲間からのコメントを聞きたくなったプレイヤーも多いのではないだろうか。
余談
因みに、原作のドラクエ7では別にこのイベントを起こさずに石版を回収して進む事も可能だったので、直前にセーブなどをしているプレイヤーはわざわざリセットしてこのイベントを無かった事にしたり、事前情報を仕入れて行わないというプレイヤーも少なからず居た。
しかし、リメイク版の3DSではこのイベントを見終わらないと石版が手に入らないという仕様に変わったことにより、否が応にもこの後味の悪いイベントを強制的に見せられる事になった