概要
1975年10月から1977年9月にかけて、日本テレビ系列局(ただし北日本放送除く。もっとも該当放送局では本放送期間終了後に平日夕方のベルト番組として放送してはいる)ほかにて放送された。見ないと逮捕なのだ。
全103回・204話。基本2話構成だが、1話前・後編構成を2回採用している。
実はこの2度目のアニメ化、作者の赤塚不二夫は元々は拒否するつもりだった。「(1971年に)アニメにしてもらったのはいいけど、俺が作ったものとは全く別のものにされてしまったのだ」と言うのがその理由である。初代アニメはスポンサーや局との問題もあり、途中から東から登ったお日様が西に沈むような心温まる内容になってしまったのだ。
そんなこともあり、「この度は出来るだけ原作通りに作ろう!」と心がけた。タイトルに「元祖」がついたのはこのため。そんなわけで内容はぶっ飛んでおり、狂気の全204話が常識を破壊する。
ただし、やむを得ず作り替えた部分はありはする。また、流れ的には、最初のアニメ版の続き、と言う格好であり、ハジメが始めから登場する(初代アニメ最終回に関してはなかったことにされたようだが。あと、もちろん植木屋では無い)。
「ガンバの冒険」の後釜として作られたため、第1話ではバカボン一家がガンバ達の決めポーズを拝借して気合いを入れていたり、ガンバのキャラが時々一瞬だけ登場する。諸君も探すのだ。
さらに本作の後釜の「ルパン三世」第2シリーズにバカボンのパパがエキストラとして出演したことがある。
スタッフは出崎統筆頭に偉い人たち(エロい人たち)がいっぱい。キャラデザが崩れても良いのでとにかく動かすという作画であり、バカボンアニメシリーズの中でダントツに動きが良い。アニメをゴールデンタイムに放送することがめったに無くなった現代では不可能な領域。
背景画もかなりユーモラスであり、後のシャフト黒板ネタなどに通じる趣がある。
ゲストキャラの声優が少ないという特徴があり、八奈見乗児、北村弘一、緒方賢一でほとんどのゲストをやっていて、それでも足りないとレギュラー陣も動員する。なお、ヤバいキャラはだいたい緒方賢一が担当する。
この他、特別ゲストとして田中角栄によく似たキャラやピーナッツ(意味深)が度々登場し時代を感じさせる。
頻繁に再放送されていたが、実は再放送の方が視聴率が良かった、と言う、シャレにならない逸話がある(実際本作の最高視聴率は、再放送の際に記録した)。アレですか。
エンディングテーマは2種類ある、と言うと驚かれるだろうが、有名な「元祖天才バカボンの春」の他に、「パパはやっぱりすばらしい」と言う曲が存在する。
ただこの「パパはやっぱりすばらしい」、赤塚ギャグ漫画らしからぬ教育に良い歌詞であるためか、わずか9回しか放送されなかった。ゆえにどうしても2代目のエンディングテーマ「元祖天才バカボンの春」しか印象に残らない訳である(しかもこの曲、作者の赤塚がわざわざ作詞してるし)。
関連動画
※エンディングテーマにご注目を。