概要
「ポセイドーン(ポセイドン)」(Ποσειδ?ν, Poseido-n)は、「ギリシア神話」の海を司る神である。
イオーニア方言系ではポセイダーオーンとも呼ばれる。また地下水の支配者でもあり、泉の守護神ともされる。エンシノガイオスという名もある。
古くはペラスゴイ人に崇拝された大地の神(特に地震を司る)であったと思われ、異名の1つに「大地を揺らす神」というものがある。また、馬との関わりが深く、競馬の守護神としても崇められた。故にその象徴となる聖獣は馬、牡牛、イルカであり、聖樹は松である。水を操って座礁した船を救ったり、荒れた海を静める事ができる反面、海をかき混ぜれば嵐を起こせる三叉の矛トリアイナを武器とするとされ、真鍮の蹄と黄金のたてがみを持った馬、またはヒッポカムポスの牽く戦車に乗る。ポセイドーンの宮殿は大洋の中にあり、珊瑚と宝石で飾られているとされる。
家系は、クロノスとレアーの子。ハーデースの弟でゼウスの兄。オリュンポス十二神の1柱である。ネーレーイデスの1人であるアムピトリーテーを后とし、トリートーン、オーリーオーン、ペーガソスなど多数の子がいる。
※ 日本語では、長母音を省略した名で呼ばれることが多い。