大銀河ボディービルコンテスト10連覇を果たしたビルダー星の帝王にも不安があった。
母星の残有プロテインが底をつきはじめたのだ。
筋肉こそ最高の美徳とする文化がため近隣の惑星は、無差別侵攻を受けていた。
この様子を天界で見ていたイダテンとベンテンは、これをよしとせず、
侵攻を受けていた星を巡りビルダー軍を駆逐し、軍の築いたプロテイン採掘プラントを
破壊しつつ帝星を目指した!!
概要兄貴
超兄貴は1992年にメサイヤから発売されたPCエンジン用ゲームソフトである。
主人公はイダテンとベンテン(貴重な女性)の2人であるが、大抵のイラストはオプションであるアドンとサムソンだったりする。
取扱説明書は表紙裏表紙含めてたったの4ページしかない。
何の変哲もない「兄貴」という言葉に意味深なニュアンスを与えた功績(?)は計り知れない。
なお、一時「超裸漢マッスルシューター」のタイトルにされかけた事もあったとの事。
恐ろしい事に、シューティングとしては極めて良質だったりもする。なおシューティングゲームの部分はこれより前に発売されたメガドライブ版「ジノーグ」が基礎となっており、本作はそれに筋肉要素を盛り込んだアレンジ移植作品である。原典のジノーグよりは楽になっているようだが…。
主成分は愛(ラヴ)と銀河とマッチョメン、そして多量の汗とプロテイン。
現在においてもそのセンスはぶっ飛んでおり、発売当時の衝撃度は計り知れない。時代はいまだこのソフトに追いついてない、というか追いつきようもない(だからといって追いつきたくもない)。
特にPCエンジンの場合はシステムカードの違いを警告する画面で「カードがちがいまっする」だの「カードがちがいマッチョ」とベタなダジャレと共にマッチョが登場して警告する程の徹底ぶり。
ちなみに、音楽は「ゲーム音楽界の兄貴」こと葉山宏治氏が手がけており、そのサントラは今もなお発売を続けている。
そして、「コロムビア名盤百選」に名を連ねているのだから、ただただ驚きだ。
なお、サントラ自体ゲームより売り上げが上だったという逸話もあるとか…。
「ドイツ人ジャーマン」「黒人カーニバル」といったインパクト溢れるネーミングであるが、幾つかはテレビ番組で使用されているので聞いた人もいるはず。
基本的に主軸はSTGだが、SFCでは浮遊型対戦格闘ゲーム、WSではカードゲームとして出ている。
余談兄貴
ステージクリアBGM(特に初代)は実はジノーグのものを少し長くしたもの。さらに零・超兄貴ではジノーグリスペクトステージが用意され、中ボスとして2面ボス「(通称)海底船長」5面中ボス「(通称)ガンジー」、ステージのボスとして4面ボス「(通称)工場長」が登場している。本家ジノーグと異なりボムによる弾消しや処理落ちがあるので楽と言えば楽…道中やボス戦じゃオプションのアドン達をすり抜ける弾ばかり飛んでくる(零・超兄貴のアドン達はこれまでと違い敵弾を受け止められる。スペシャルショットのエネルギーも溜まる)がな!逆にここさえ越える事ができればクリアは目前。
超兄貴の裏テーマは大体皆が察しが付くだろうアッチ系。ただし、「愛・超兄貴」のあたりでむさ苦しい筋肉路線でいくのかアッチ路線でいくのかの方向性を巡って当時の開発側と作曲側の葉山氏は揉めた事があったらしい。そのような事があってか次作では葉山氏は参加していない。
なお、各項目が兄貴なのは次作の愛・超兄貴スタッフロールのリスペクト。…本当なんだって!