安心沢刺々美
あんしんざわささみ
「 任しといて~。秘孔この辺りに多分あるし!」
CV:井上喜久子
自称・超天才次世代笹針師
アプリゲーム版『ウマ娘プリティーダービー』の育成モードで発生するランダムイベント「あんし~ん笹針師、参☆上」に登場する、どう見ても怪しい自称笹針師の不審な女性である。口癖は「ワォ、あんし~ん☆」。誰もが思いつくだろうが元ネタは『実況パワフルプロ野球』シリーズに登場するダイジョーブ博士。
「失敗したことなんて一度もないんだから!」(……師匠は。)
「伝説の師匠の元で10年間お茶くみ……じゃない、修業した経験もあるんだから」
「ぜ~ったい失敗しないからぁ~!!」(……多分。)
と、こんな具合に怪しさ全開の彼女だが、「トレーニングの助けになりたい」と熱弁し、渋い反応をされると一応それっぽく聞こえる理屈を並べて食い下がる。我々トレーナーは担当ウマ娘を彼女に委ねるか、丁重にお帰り頂くか選択することになる。
※成功率はあくまで有志の統計に基づく推測であり、正式に公表された数値ではないため鵜呑みにしないこと。
選択肢 | 推定成功率 | 成功時 | 失敗時 |
---|---|---|---|
強いウマ娘になれる秘孔を狙う | 20%以下 | 全ステータス+20 | 全ステータス-15、やる気3段階ダウン、「夜ふかし気味」取得 |
レースで勝てる秘孔を狙う | 50%前後 | スキル「コーナー回復」「直線回復」を取得(ヒントではなく直に獲得できる) | 全ステータス-10、体力-10 |
元気で健康になれる秘孔を狙う | 70%前後 | 体力+40、体力上限値+12、マイナスコンディションを除去 | やる気1段階ダウン、体力-20、「練習ベタ」取得 |
魅力アップの秘孔を狙う | 90%前後 | やる気1段階アップ、体力+20、「愛嬌○」取得 | やる気1段階ダウン、体力-10 |
不安なのでやめておく | - | 「秘孔を狙う」を選んだ後に不安を煽るように確認が入るため、ここで拒否すれば体力が10回復、3回ほど考え直すとたづなさんに見つかってリターン無しにイベントが終了する | - |
上の項目ほど成功率が低く失敗したときの被害も大きいが、成功したときの見返りも大きい。
正直信用しない方がよさそうだが有志の情報を見る限り、彼女を信用するならば
- 序盤で出たときは「魅力」を狙うのが推奨されるようである。
- 序盤でもギャンブルするなら「レース」、成功すればコーナー回復と直線回復のスキルが手に入る。失敗しても体力-20とやる気2段階ダウンだがバッドコンディションは付かないのでリカバリーは出来る。(魅力も失敗時にバッドコンディション付かない)
- 後半に出たときは完全にバクチである。
ちなみに彼女は自分を怪しむトレーナーやウマ娘に対して「ファン」と名乗っており、その真偽はともかくとして、少なくともウマ娘ごとにその素性や目標に対して理解のある言動をとっているのは確かである。…と思いたい。
そして、彼女のイベントが発生するタイミングは完全にランダム(何らかの条件があったとしても現状不明)であり、時にはメイクデビュー前でファン数が1人しかいない時に発生する事もある。メタ的にはゲームシステム上の都合なのだが、プレイヤーの間では「ファンの最初の1人は安心沢刺々美の事では」と冗談交じりで言われたりもする。(実際にはトレーナーのことなのだろうが…)
これ以外にも、メイショウドトウのメイクデビュー後のイベントで女性医師に変装する形で登場する。「本格化」についての説明を本業の医師に代わってしてくれるあたり、ウマ娘についての最低限の知識は一応持ち合わせている様子。それにしても、トレセン学園に侵入するときも含めて、毎回変装でやり過ごしているのだろうか…
(ちなみにこの時ドトウのトレーナーからは「不審者は置いておいて」と、一蹴されるどころか見向きすらされていない。)
ちなみに
2021年5月28日から開催されたイベント「花咲く乙女のJunePride」では、イベントストーリー内にて「ビューティー安心沢」なるよく似た見た目の勝負服デザイナーの存在が語られている。
彼女はパリで活躍していたが、「日本で暮らす姉からの手紙にインスピレーションを受け、日本に活動拠点を移した」と語っており、ぶっ飛んだ思考回路やそのインパクト満点の見た目も相まって安心沢刺々美との関連が推測される。
なお、もし仮に彼女が安心沢刺々美の妹だとすると、姉よりはるかに良くできた妹ということになる(姉と違って世界規模で成功しているので、少なくとも「職業:勝負服デザイナー」なのはまず間違いない)。
こちらは中の人である井上喜久子氏によるコスプレ。
やたらと似合うのは何故だろうか・・・
まさかのカード化
2022年1月11日になんとSSR[ブスっといっとく?]としてサポートカードに実装された。
史上4枚目の友人カードであるがこれまでの友人とは全く異なり、ほぼ全てのイベントにマイナス効果が起こる可能性がある他、獲得できるレアスキルが「博打うち」(レース終盤に速度がすごく上がるが、すごく疲れてしまう場合がある)と、とことんまでにギャンブルに特化した性能。お出かけイベントの内容も色々ぶっ飛びまくっている。
間違いなくウマ娘史上最高にロマンなカードのため、思い切り上振れを狙う人に良いだろう。
なお、カードイラストにもチラッと見えているが、初めて素顔を拝めるようになった。もちろん絆を深めれば温泉にも……
実際の笹針
ゲーム中では秘孔を狙うと表記されたり、人間の針治療同様にツボを刺激するような描写がなされているが、現実の笹針は競走馬が極度の疲労によりうっ血した際に、体内に溜まった老廃物を血液ごと直接排出する瀉血療法である。
人間の治療にも用いられることがあり、アメリカ初代大統領•ジョージ・ワシントンの死因は施術のミスによる大量出血死とされる。医学的な根拠が不確かな一方、症状が改善された例もあるため、瀉血がどのような症状にどの程度有効なのかは未だに議論されている(中には「迷信」と切り捨てる論もある)。
馬体の鬱血に起因するコズミ(筋炎や筋肉痛)が改善されない場合、歩様に異常をきたすこともあるため、外厩の設備が未整備だった頃は、疲労の除去や新陳代謝の促進などを期待してよく使われた。現在は代替の治療法の普及もあって、かつてほど盛んに行なわれてはいない。
乱刺手術と呼ばれるように、馬体の肩や腰、場合によっては全身に傷をつけ、時には出血を促すために塩を擦り込むという激痛を伴う相当な荒療治であり、行われた馬はしばらく衰弱し、長ければ1ヶ月以上の休息もとい療養を必要とするのみならず、たとえ馬でも前述のジョージ・ワシントンではないが命に関わる可能性すらある、非常に大きなリスクの伴う危険な治療法となる。休養前のタイミングで施術されることが多く、笹針と放牧がセット扱いだった時期もある(シンボリルドルフは宝塚記念直前に跛行を発症。放牧後も回復が思わしくなかったため、イチかバチかで治療を行いレースができるまでに回復したというエピソードがある)。なお、馬体への乱刺手術は日本独自のもの。
少なくとも針を刺した途端にたちまち元気になり、すぐにトレーニングが可能な状態になるというのはあくまでゲームとしてのファンタジーである。