概要
投資は基本的にはスケール・メリットの勝負である。一般的な利回りでは、数万円を投資しても年間数百円程度の配当金・分配金しかもらえないが、たとえば莫大な資産で大量に株を買っていれば、働かずともサラリーマンや社長の年収レベルの分配金がもらえることになるため、悠々自適に自分のためだけの時間を送ることができる。
また逆に資産は多くないが、日夜パソコンの画面を見つめながら、リスクを承知で短期的な売買を繰り返す投機で生計を立てている者もいる。
こうした生活をしているのが、我々が「投資家」と聞いて想像する人々である。
世界的には「投資の神様」として知られるウォーレン・バフェット(メイン画像)が最も有名である。日本では自転車を漕ぎながら配当金生活をしている将棋棋士の桐谷広人がタレントとしてもお茶の間の人気を集めている。
また投資で財を築いたテスタというHNの日本人男性が、2021年の東京五輪では開会式のプラカードを持っていたりと、その規模や素行によっては公的な社会的地位を与えられることもある。
人々から集めたお金で投資を行う企業のことを、「機関投資家」とも呼ぶ。証券会社、銀行、保険会社、投資会社(〇〇ファンド)などのいわゆる金融機関がこれに相当する。機関投資家をめぐっては、資金規模を活かした市場操作や、投資のためと偽ってお金を集めて消えてしまう「ポンジ・スキーム」などといった、胡散臭い話も時々ある。
一般人の会社員で片手間に投資に手を出している者も「アマチュア投資家」と呼ばれる、立派な投資家である。現在日本政府は「銀行預金から投資へ」をテーマにNISAやiDeCoなど投資を始めやすい環境・法整備を行っているため、こうした広義での投資家は増えていくだろと予想されている。
金融と関係のない企業や起業家でも、政治的自由により他社の株式を保有している場合は多く、これらも広義には投資家といえる。