概要
ナマコ綱に属する多くの種に見られる器官で、外敵から身を守るための肛門から排出される。
直腸やえらが変化したものであるといわれ、粘着力が非常に強く外敵であるカニや魚に向かって網状に広がって包みこみ行動を阻害する。
また種によっては毒があるものもあり、一度排出したこの器官は体内には戻らず廃棄されて、1~3ヶ月かけて再生される。
全ての種が排出するわけではなく、この器官に分化していない種は直腸(このわた)を排出し、それを外敵が食べている隙に逃亡する。
なお、この器官の名は18~19世紀に活躍したフランスの博物学者ジョルジュ・キュヴィエに由来する。