リーグ・オブ・レジェンド
りーぐおぶれじぇんど
曖昧さ回避
- オンラインゲームのタイトル(League_of_Legends or LOL)。pixivではこちらが大半を占めている
- 2003年公開の映画タイトル『リーグ・オブ・レジェント 時空を超えた戦い』。本稿で解説。
- 原作アメコミ『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』についても語る
映画の概要
[http://i1.pixiv.net/img91/img/parrot88/23440241_m.jpg]
19世紀末のロンドン。世界戦争勃発の危機を避けるため、トム・ソーヤー、透明人間、バンパイア・・・世界のヒーロー7人が結集、最強のリーグを結成し、戦いに挑む!
古典パスティーシュ作品『シャーロック・ホームズの宇宙戦争』のようなクロスオーバー展開を披露。ショーンコネリー主演で華麗に活躍
原作タイトルはアメコミ・『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』原作は『ウオッチメン』でおなじみのアラン・ムーア!
登場作品
- アラン・クォーターメイン『ソロモン王の洞窟』(H.R.ハガード)
- ミナ・ハーカー『吸血鬼ドラキュラ』(ブラム・ストーカー)
- ドリアン・グレイ『ドリアン・グレイの肖像』(オスカー・ワイルド)
- トム・ソーヤー『トム・ソーヤーの冒険』(マーク・トゥエイン)
- ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド『ジキルとハイド』(スティーブンソン)
- ロドニー・スキナー『透明人間』(H.G.ウエルズ)
- ネモ船長『海底二万里』(ジュール・ヴェルヌ)
- ジェームズ・モリアーティ『シャーロック・ホームズ』シリーズ(アーサー・コナン・ドイル)
原作アメコミの概要
映画公開に合わせて日本語訳された2作。当時はジャイブ社より発行されていたが少数部数か
希少に、近年ヴィレッジブックス社より再刊された。2019年最終章日本語版が販売された・・・
原題「 The League of Extraordinary Gentleman 」
原作(脚本構成):アラン・ムーア&作画者:ケビン・オニール(Kevin O'Neill)
『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』
記念すべき第1作品目、映画版の原典となっている第1巻
「伝説の冒険家アラン・クォーターメインを探し当てたミナ・ハーカーであったがそこはアヘン窟。変わり果てたアランにミナはただ驚いた。」といった展開から始まり映画とは大きく異なる。加えてにドリアン・グレイは映画版のオリジナルゆえに登場しない。
『続リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』
第2作品目は宇宙戦争とのクロスオーバー。老クォーターメインとミナ・ハーカーと共に行動していくうちに恋が芽生えていた…仲間の裏切りと死が待っていた第2巻。
第3作品目の日本語出版を予定されていたもののカレコレ10年近く年月が流れる。
内容に関しては著作権侵害で告訴されたとのSNSなどで噂が流れた。
2019年遂に完結編ともいえる第3巻『~センチュリー』
新たに半不死にして両性具有者のオーランドことファックを仲間に加え近代を大活躍
ラスボスともいえるキャラが魔法学校の優等生のパロディゆえに
不評を呼んだ!?
他にもネモ船長を主役にした外伝、スピンオフコミックなどが見られる。
原典小説と映画との違い
- 原作漫画に登場する透明人間は「ホーレイ・グリフィン」で、「透明人間」原典小説に登場した透明人間本人(原典小説では、ラストで透明人間=グリフィンは村人たちに追い詰められ落命する。しかし原作漫画では、身代わりを立てて生き延びた事になっている)。映画の透明人間「ロドニー・スキナー」はオリジナルキャラで、グリフィンの作った透明化薬品を飲んで透明人間になった泥棒であり、原典小説には出てこない。
- 映画版のハイドは原典小説と同じく「ジキルが薬を飲んで変身する」が、原作漫画に登場するハイドは、「ジキルが興奮する事でハイドに変身する」ようになっている。さらにハイドは、原作漫画の初登場時。エドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」の犯人と関連付けられている。
- 映画版のネモは素手での格闘技の達人で、派手に立ち回っていた。しかし原作漫画のネモは頭脳労働タイプで、直接戦闘はあまり行っていない。
- 映画版のアラン・クォーターメインは、初登場シーンでは「アフリカのイギリス人クラブに隠居していた」が、原作漫画版では上述した様に「アヘン窟にて、完全なアヘン中毒者になっていたところを発見」になっている。
- 原作漫画のミナ・ハーカーは首元を隠し、チームの指揮官として活躍。しかし若干絵面が地味目なためか、映画版では『吸血鬼の超常的な能力が体内に残った』として、それらを用い派手に活躍。また、ドリアン・グレイとは過去に交際していた事になっている。
- 映画にはドリアン・グレイおよびトム・ソーヤーが登場するが、映画版のオリジナルであり、原作には登場しない。ただし、設定上は彼らも存在しているらしく、世界観の設定の中には、名前が見られる。
- 映画では舞台はヴェネツィアとロシアの秘密工場だが、原作漫画では舞台はロンドン。モリアーティ教授のみならず、「怪人フー・マンチュー」のフー・マンチューその人も登場。重力遮断物質ケーパライトを巡り、ロンドン上空で互いの勢力同士の戦いが見られる。