プロフィール
人物
本作の主人公。天使学校を首席で卒業、修行の一環として人間界に降りて善行を積む。しかしある時人間界の娯楽であるネットゲームに嵌ってしまい堕落、以後「駄天使」を名乗る。
性格も物臭で自分勝手なものへと変貌しており、ヴィーネ(CV:大西沙織)は堕落していくガヴリールを更生させようと図ったようだが、打つ手がなく諦めた模様。もっとも悪魔の方がしっかりしているとは如何なるものか。
普段着はジャージで制服はブラウスの上からパーカーを羽織っている。またネットゲームで天使界からの支給を使い果たしてしまうことが多々あるため喫茶店「エンジェルコーヒー」で週一で働いている (アニメだと、紆余曲折を経て週二に増やしている) が、全く仕事をする気がない。基本的に他人に対して辛辣でドライ。利用できる時のみ猫をかぶるようになったが、妹を大切にしており、普段の姿からは想像できない程に甘く、自分が駄天してなお慕ってくれているタプリスにも優しく接することが多い。
腐っても天使だけあって、本当に困っている相手には貸し借りなく協力しておりアニメでは犬のために各地を転々としていたサターニャを最終的に助けたり、OVA2巻では公園で知り合って仲良くなった盲目の少女(CV:春名風花)がある日交通事故に遭って生死の境を彷徨った際は天界の禁忌を犯してまでこの彼女の命を助けている (更に盲目も治した)。
ただし能力に関しては、頭の輪っかも真っ黒に染まってしまい (アニメOPでは袖で拭っただけでキレイに戻る程度)、神足通と呼ばれるテレポート能力も毎回パンツやスカートだけを飛ばしてしまうなど、錆び付いている描写が多い (それでも、先述の盲目の少女の命を救ったり、魔界通販社長をテレビ越しに天使の矢で仕留めたりなど、錆び付いていない能力もあるが)。
駄天使になる前の状態
友人・後輩相手にも「です・ます」口調で話す品行方正を絵に描いたような性格で、卒業から1年経ってなお後輩のタプリスからは「まさに天使の中の天使。キレイで可愛くて非の打ちどころがない優等生」と評されるほどの強い尊敬の念を抱かれていた。
以下、本編で描かれた彼女の駄天前の天使っぷりの一部を記す。
- 休日、近所の公園の草むしりに励み、更には子供たちとも遊んであげる (アニメ第1話)。
- 道に迷っていたヴィーネを迷いなく助ける (原作第12話、アニメ第4話)。
- 雨の日に傘を持たず、困っていたタプリスに自分が濡れることすらも厭わず傘に一緒に入るよう誘う (アニメ版第5話)。
- 人知れず、教室の掃除に励みピカピカに磨き上げる (アニメ版第12話)。
など。
なお、この頃の自分について本人は「過去の自分は偽りの姿だった」などと自嘲している。実際、本編中で厳格な姉・ゼルエルを欺くために上記の駄天前の自分を演じ切ってもいるため、あながち「偽りの姿 (≒優等生を演じていた)」というのも間違いではないとも言える。
ちなみに、料理に関しては、駄天前でも「味噌汁を吹きこぼす」などの失態を犯していることから元から得意ではなかったと見える。
実家の環境がおもちゃがあやとりやメンコ、おやつが炒った豆と昭和であり、未知の刺激に触れて堕天するのも無理はなかったのかもしれない。
原作88話にて、タプリスの回想という形で天使学校時代が詳細に描かれた際には「昼休みまで待てないから早弁する」だけでも非常に罪悪感を抱える様を見せるなど、不器用に外面を作っていた可能性もある。
余談
原作とアニメで駄天した時期が異なっており、原作では高校入学前、アニメでは高校入学後に堕落した設定になっている (このため、アニメでは、「入学当初の姿はクラス内での集団幻覚」という説すら囁かれてしまっている)。
ただ、どちらも「ゲーム内だろうと、助けを求める人々を見捨てることなんてできない」という慈悲深さと真面目さが招いた結果という点は変わらない。
関連タグ
ソフィー・トワイライト:中の人つながり。こちらは吸血鬼。ネットゲーム(とアニメ)にはまって堕落するところが共通する。
クリムヴェール:中の人および天使つながり⇒クリムヴェールドロップアウト